【田園居】農家風味菜

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田舎風料理
農家風味菜(nong2jia1 feng1wei4 cai4)
P1180707.jpg
【データ】とき:11月4日/ところ:昌平・田園居/ねだん:?

郊外にある田舎料理のお店、田園居。
かなり辺鄙なところにあるにもかかわらず、
わざわざ車で乗り付けて食事をしに来る人が多い。

P1180712.jpg

この日の私たちも例外ではない。
市内から何台かの車に分乗してはるばるやって来た。

お店につくなり、用意されていた席に通される。
席について、上着を脱いで、手を洗いに行って、お茶を飲んで・・・
なんてことをしているうちに、
さっそく料理が運ばれ始めた。
予め注文を済ませてあったらしい。

食事の時に自分でメニューを見て食べたいものを選んで注文するのもいいが、
それだと「びっくり箱」を開けるようなワクワクドキドキ感がない。
当たり前だが、何が出てくるかは注文した時点で分かっているからだ。
安心感はあるが、意外性には欠ける。
そしてついつい保守的になって安全パイを選んでしまいがち。
頼む料理がいつも似通ってしまって変化がない。
新しいメニューの開拓という意味でも、あまり進歩がない。

でも、今回のように人が頼んでくれたものを食べる場合は、
「何が出てくるんだろう?」
と期待に胸を弾ませて待つ楽しみがある。
私の定番リストには入っていなかった
「実はおいしい料理」に出会える絶好のチャンスでもある。

最近は食事会に出ても私が料理の注文役になることが多いので、
誰かが注文してくれるのはとても新鮮で面白い。
注文するのが中国の人であればなおさらだ。

この日はまさにそういうケース。
中国の人が頼んでくれた食事を、
ただお箸を持ってワクワクしながら待っていればいいだけなんて、
こんな楽ちんで幸せなことがあるだろうか。

心の中でそんな幸せをひとり噛み締めている私の前に
一つ、また一つと、次々に料理が運ばれてくる。

それではここから、
「実録!本場の人が注文すると食卓はこうなる!」
一気にどうぞ!

まず運ばれてきたのはこの料理。

排叉儿(pai2char1)
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これも排叉儿で、いいのかな?
小麦粉をこねて薄く延ばしたものを揚げてある。
排叉儿は、ほんとなら2~3回軽くねじってあるけど、
これは単にチップス状になっていた。
メキシコ料理におけるナチョスみたいな感じで、いいおつまみになる。

淡水魚の揚げ煮(冷菜)
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フナ(?)のような魚をいったん揚げて、醤油味ベースで煮含めたもの。
冷菜だ。
これね、悪くない。
いい酒のアテになりそう。

醤牛肉・・・かな?
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下ゆでした牛肉を醤油ベースのタレで煮込み、
冷ましながら味をしみこませた前菜。

タマネギと菊の和え物
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この料理がテーブルに運ばれてきたのを見たとたんに、
「こちらでも菊の花を食べるんだあ!」
とおおいに興奮。
私、菊の花のてんぷらや酢の物が大好きなのだ。

でも、どうやら一般的な食材ではないらしい。
「これ、何?」
と言っていた人までいたくらいだ。

タマネギが若干辛かったけれど、
お酢を利かせた小粋な大人の味。
居酒屋で女将相手にゆるゆると日本酒を傾けているおじさまの
お猪口の横に小鉢に盛られて置いてありそうな、通な前菜だ。

この前菜、タマネギが辛すぎてダメという人もいる一方で、
「これ、なんか好きだわ・・・」
とさらうようにして食べるくらい気に入っていた人もいた。
面白い一皿だった。

農家風野菜の和え物
P1180695.jpg

これはよくある拌菜(ban4cai4)。
乱暴に訳せば、ファーマーズ・サラダ。
むう、なんかやっぱり違う。
とたんに違うものになってしまう気がする。

月餅(yue4bing3)を「moon cake(ムーンケーキ)」なんて言われちゃうと、
あのどっしりとしてしっかり甘いお菓子ではなく、
ふんわりした黄色い蒸しケーキを思い浮かべてしまう。
そう、「moon cake(ムーンケーキ)」と言われて私が想像するのは
ズバリ!「萩の月」。
やはり月餅(yue4bing3)には、
日本語読みの「げっぺい」という音感がぴったりだ。

砂肝と香味野菜の和え物
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ピリ辛味で砂肝を香菜、葱と和えたもの。

ここまでが前菜。
なんと、前菜だけで6品!

このままの勢いで熱菜に突入!?

キノコの炒め物
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お醤油味のキノコ炒め。

孜然羊肉
羊肉のクミンシード風味揚げ

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大好き、これ。
下にたっぷり敷かれた香菜も含めて好物。

牛肉とジャガイモのピリ辛煮込み
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これは鍋仕立てで。
しっかりしょっぱい味付けで、しかも結構辛い。
私の好みの味。
思わず「白いご飯ください」と言ってしまいそうになった。
下に豆もやしが隠れているあたりもツボ。

この時点でテーブルはかなりきちきちになりつつあった。
が、料理はさらに続く。

レンギョの煮付け
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やはり何はなくとも魚!
魚をまるごと一匹使った料理があると食卓が華やぐ。
色合いはかなり渋めではあるけれど。

見慣れない形の魚の登場に、
「これ何?」
「なんの魚?」
「胖頭魚?」
(胖頭魚はコクレンという身体に比してやたらと頭のでっかい魚。)
という言葉がささやかれ、
あっという間に店員さんから「連魚(lian2yu2)」という(一応の)回答が得られた。
私、発言者の顔と店員さんの顔をかわるがわる見ながら話を聞いていただけ。
こういう時、中国の人との食卓は楽ちんでいいわあ。

蒸し根菜
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これがおいしかった!
特にかぼちゃ。

ちなみに、真ん中にある白い粉は、砂糖です。

さあ、主食っぽいものが出たことだし、ぼちぼちお料理終わりかな?
と思いきや、まだ出る!

キャベツの炒め物
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そういえば、野菜だけの炒めものがまだ出ていなかった。

地鶏の玉子焼き
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「田舎料理なんだから、やっぱりこれがないとね!」
「どう?おいしい?」
「うーん、普通。」
「ほんとに地鶏なのかな?」
「なんとも言えないわね。」

とシビアな評価を下しつつも、
みんな一口ずつは味見してあっと言う間にお皿は空になった。

地鶏肉と田舎豆腐の煮物
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これが実においしかった。
特に豆腐。
田舎風の味の濃い豆腐で、
醤油ベースの煮汁をしっかり吸った旨みのスポンジ状態。
ターンテーブルが回ってこの料理が目の前に来るたびに、
豆腐ばかりを拾って食べてしまった。

鶏肉もよかった。
特に鶏の足が丸々としてふっくらだったこと!

そしてようやく本格的な主食の登場。

葱油餅(cong1you2bing3)
P1180708.jpg

小麦粉生地に葱をたっぷり入れて焼いたもの。
薄手のお好み焼きみたいな感じ。

貼餅子(tie1bing3zi)
トウモロコシ粉のパン
P1180709.jpg

農家菜の主食といえば、貼餅子。
釜に貼り付けるようにして焼くのでこの名前がある。

ここのお店のものは、貼り付けて焼くときの手形が生々しい。

P1180710.jpg

お味は残念ながら今ひとつ。
厚ぼったい作りのせいか重い食感で、
しかも香ばしさが足りなかった。

よし、さすがにこれで〆だろう。
と思いきや、なんとまだあった!

疙瘩湯(ge1datang1)
中華風すいとん
P1180711.jpg

トドメの疙瘩湯。
湯(tang1)=スープと言っても、すいとんがたっぷり。
これも主食と考えたほうがむしろ適当だ。

この日1テーブルで頼んだ料理は全部で17品。
うち前菜が6品。
1つのテーブルを11~12人くらいで囲んだように記憶しているので、
「前菜の数は人数の半分くらいまで、
主食やスープも含めた温かい料理はだいたい人数と同じ皿数」
という私の主張する注文量の目安とほぼ一致した。

中国の人の注文量の感覚って、おおむねこんな感じじゃないかと思う。
ただ、こちらの人は注文する時は余るように多めに多めに注文するので、
日本人にはかなり多いだろうな。

それにしても、この日の料理はどれも見た目が茶色いこと。
田舎料理って、万国共通でこういう色合いになるんだろうか。
いや、万国じゃなくて日本と中国だからあくまで二ヶ国共通か。


■お店情報■
田園居(水庫店)
P1180712.jpg
010-6071-1808

*他に明の十三陵近くの昭陵店がある。
田園居(昭陵店)
010-6076-2926

■お知らせ■

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cover_manpuku.jpg
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コメント
この記事へのコメント
ほっとします
こういう料理はいいですね。ほっとします。惜しむらくは東城区からかなりとおくになるのかなあというところです。
2009/11/26(木) 18:52 | URL | 龍心 #iOCS38IQ[ 編集]
龍心さんへ
東城区どころか、西城区からもだいぶ遠いです。
まあ、田舎料理とは言っても、市内からの客目当てのお店だとは思います。
ひなびた雰囲気の料理を味わうにはいいと思いますよ。
2009/11/28(土) 22:29 | URL | ayazi #-[ 編集]
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