【早春二月】古法壇子肉

【早春二月】古法壇子肉
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昔ながらの豚バラ肉壺煮込み
古法壇子肉(gu3fa3 tan2zi rou4)
P1160975.jpg
【データ】とき:8月2日/ところ:安定門・早春二月/ねだん:39元

時々、「なんかいいお店ないかなー」と思って
中国のグルメサイトをサーフィンすることがある。
そこで気になったのがこのお店。
新派(xin1pai4)=ヌーヴェルな四川料理というところに若干懸念があるものの、
「早春二月」という詩的な名前が印象に残って、住所と電話番号をメモした。

「ふむふむ、安定門の河北飯店のはす向かいか。
ってことは、寧夏大廈のすぐ近くだな。」

そう思っていた矢先、寧夏大廈で羊肉祭りの予定が入った。
待ち合わせ時間よりちょっと早めに出かけていき、お店を偵察。

P1160992.jpg

ああ、この感じなら、それほど気取ってはいなさそう。
窓が大きくて陽光がたっぷり入って明るく開放的だし、
お店の中に敷地内に生えていた樹木をそのまま残しているあたりも好感度大だ。

P1160971.jpg P1160972.jpg

「行きたいお店リスト」入り決定。
そしてある週末のお昼、友人と訪問してみた。

この古法壇子肉(gu3fa3 tan2zi rou4)は
早春二月の名物料理だというので注文してみたものだ。

古法(gu3fa3)は、古代(昔)からの伝統的なやり方ってことだろう。
壇子(tan2zi)は、壺、甕の意味。
つまり、古の調理法に則って甕で煮込まれたお肉料理だ。

ここで使っている壇子は、なんだか仰々しくてやや興ざめ。

P1160977.jpg

「御鼎」なんて書かれているが、
いかにも安っちいなりをしているのはご愛嬌ってとこか。

冒頭写真のようにでっかい塊肉の状態で出てくるが、
食べやすいように店員さんがナイフで小さく切り分けてくれる。

P1160976.jpg

実はそれほど期待していなかったこの料理、旨かった。
今までに食べた紅焼肉や東坡肉のような強い甘味が感じられない。
出汁を利かせた醤油味なのだ。

茶樹(茶樹茸)と一緒に煮込まれているので、キノコの旨味もたっぷり。
さらに、甕の下のほうには骨付き鶏も隠れている。
道理で、複合的で重層的な旨味がするはずだ。

これはいい。
この料理を食べるだけでも、この店に来てもいいかもしれない。

と言いつつも、もちろん他にも料理は頼んだ。

香拌鮮花生(xiang1ban4 xian1 hua1sheng1):9元
生の落花生の香り和え

P1160974.jpg

生というのが気になって頼んでみた。
が、やはりゆでたり揚げたり炒ったりしたほうが旨い。

冰鎮涼瓜爽(bing1zhen4 liang2gua1 shuang3):15元
ひんやり苦瓜の前菜

P1160981.jpg

見た目非常に涼やかな一品。
どういう下ごしらえをしているのか、苦瓜の苦みもほどよく抑えられている。
と言っても、こちらの苦瓜は日本の物より全体的に苦みが少ないんだけれども。

椒麻草原鶏(jiao1ma2 cao3yuan2 ji1):19元
ゆで鶏の木の芽ソース

P1160978.jpg

私はこの木の芽を使ったソースが好きで、
メニューにあるとつい頼んでしまう。
鶏ガラスープの味がかなりキツメについているので、
日本料理の木の芽のような香りを想像すると拍子抜け。
ビリビリンの花山椒風味よりはフレッシュ、くらいで考えておくとちょうどいいかな。

銀芽桂花魚翅(yin2ya2 gui4hua1 yu2chi4):69元
もやしとフカヒレ(もどき)の金木犀風味炒め

P1160985.jpg

「ホントにフカヒレ?」
と店員さんに聞いたら、
「本物です。」
と言っていたけど、違うよね、これ。

もしかしたらすこーおしだけ本物も混じっていたのかもしれないけど、
大部分は春雨ちゃんだと思う。

ただ、味自体は美味。
もやしがもっと盛大に入っていたらなおこのことよかった。

棒骨[火畏]羅卜(bang4gu3 wei4 luo2bo):9元
豚骨と大根の煮込みスープ

P1160987.jpg

隣のテーブルで食べているのがおいしそうで追加した料理。
お肉のついた豚骨がゴロン、大根も大振りにゴロン。

P1160989.jpg P1160990.jpg

大根の火の通りが充分ではなく、まだかなり歯ごたえが残っている感じなのだが、
不思議とそれが悪くない。
トロトロのしみしみになるまで煮込んだおでんの大根も大好きだけど、
このくらいの生っぽい仕上がりも意外にいけるんだなあ。

中には「んー」な料理もあったけど、
全体的にまずまずおいしい料理で安心。
新派と言いつつ、盛りつけに懲りまくるわけでもなく気取った雰囲気もなく、
そして値段もバカ高くはなく割合庶民的。
このくらいの「新派」度なら、受け入れられる。

胡同の中にあって下町情緒もたっぷりだし、
誰かを連れてきたら喜ばれるレストランだ。

ちなみに、「早春二月」は映画の題名。
1963年の作品で、中国が生んだ歴史的作家・柔石の「二月」を映画化。
封建的な考えが支配する五四運動直後の中国を舞台に、
向上心と信念を持って生きていく若者の姿を描く。
孫道臨、謝芳ほか出演。
(以上の説明は、アマゾンのこのページより。)
2004年には董潔の主演でドラマ化されている。


■お店情報■
早春二月(安定門店)
P1160992.jpg
東城区安定門内大街車辇店胡同18号
010-6406-9521
*河北飯店のはす向かいです。

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cover_manpuku.jpg
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コメント
この記事へのコメント
おっ、我家の近所にお越しでしたか。
中庭の木が棗と香椿で、店名に引っ掛けてるってご存知でした?
2009/10/27(火) 18:10 | URL | 山大22号 #-[ 編集]
山大22号さんへ
えー、そんな粋な由来のある名前だったんですね!
知りませんでした。
あの二本の木は棗と香椿でしたか・・・なるほどなるほど。
てことは香椿の季節には摘みたての香椿を使った料理が食べられたりするんでしょうか??
2009/10/27(火) 23:29 | URL | ayazi #-[ 編集]
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