【孔乙己尚宴】送別宴(中篇)

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送別会(中編)
送別宴(中篇)(song4bie2yan4(zhong1pian1))
P1150869.jpg
【データ】とき:6月6日/ところ:朝陽公園西門・孔乙己尚宴/ねだん:記事参照

定番前菜のおさらいみたいだった前編に続いて、
中編は熱菜のご紹介。

龍井蝦仁(long2jing3 xia1ren2):108元
川海老の龍井茶炒め

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龍井茶の季節にも頼んだ華のある料理でスタート。
108元というなかなかの値段だけど、
こういう席にはこのくらいのものもあったほうが見映えがしていい。

朶リ椒蒸臭豆腐(duo4jiao1 zheng1 chou4dou4fu):22元
蒸し臭豆腐の刻み漬け唐辛子のせ

P1150854.jpg

いっぱい頼むから、一つくらいキワモノがあっても目立たないかも・・・
と点菜担当の特権で頼んでしまった臭臭もの。
前回臭臭同盟では食べなかった臭豆腐アイテムだ。

以前、大覚寺で食べて以来すっかりファンになり、
孔乙己尚宴でも一度その上品な味を楽しんだ

でも、ターンテーブルが幾度回ってもほとんど減らず。
どうやら嬉々として食べていたのは、
同じく臭臭同盟メンバーのプリック美和子さんと私くらいのものだったようだ。

みなさま、臭気をまき散らす料理を頼んですみません。
(私にとっては香気なんだけどなあ。)

紹興小炒(shao4xing1xiao3chao):?元
紹興風イカと野菜の炒め合わせ

P1150855.jpg

今回の送別の宴の主催者にしてスポンサー、S大人のリクエスト。
「なんとか小炒」という料理は、
その土地のものを使った炒め合わせであることがほとんど。
今までの経験で言うと、ほとんど外したことがない。
野菜もたくさん使われていることが多い。
「小炒」とついたメニューを見つけたら、とりあえず頼んでみて損はない。

響油鱔糊(xiang3you2 shan4hu2):?元
田鰻のうま煮

P1150856.jpg

田鰻が嫌いでなかったら、強力にオススメしたいうま煮。
実は結構脂っこいと思うのだが、醤油と生姜の風味が激しく日本人DNAをくすぐるのか?
日本人との会食では、おしなべてウケがいい一品だ。

杭椒炒茄子(hang2jiao1 chao3 qie2zi):?元
茄子とシシトウの炒めもの

P1150857.jpg

Oさんからのリクエスト。
杭椒(hang2jiao1)は杭州特産の細長いシシトウみたいな野菜で、
シシトウより辛い。

辛さで言うと、「ピーマン<シシトウ<尖椒<杭椒」かな。
ただ、「尖椒<杭椒」の部分は場合によりけりかもしれない。
尖椒は当たりはずれがあって、全く辛くないのもあれば激烈に辛いのもある。
杭椒は全体的にはずれなく(?)辛い。

ちなみに、日本のシシトウそのものは、こちらにはない。
少なくとも私は見たことがない。
日本料理屋で「シシトウ」の文字を見かけて大喜びで頼んでも、
それはピーマンだったり尖椒だったり杭椒だったりしてがっかりすることがほとんどだ。

杭椒は牛肉と一緒に炒めるのが定番の組み合わせ。
茄子との相性もいい。

雪菜粉皮蚕豆(xue3cai4 fen3pi2 can2dou4):?元
雪菜と粉皮・空豆の炒めもの

P1150858.jpg
(メニュー名、もしかしたら若干違ってるかも。)

雪菜(xue3cai4)は高菜みたいな青菜の漬け物、
粉皮(fen3pi2)は緑豆のでんぷんで作るぷるぷるつるつるのところてんみたいなもの、
蚕豆(can2dou4)は空豆。

この三つを炒め合わせたものは、江南地方の定番料理だ。
雪菜の風味が高菜に似ていることもあってか、これも日本人の口に合う。

大煮干絲(da4zhu3 gan1si1):68元
細切り干し豆腐のスープ煮

P1150859.jpg

やわやわの干し豆腐をやさしい味のスープで煮含めたもの。
南の干し豆腐は、北方のがっちりもさもさとした干し豆腐とは違って、
ふんわり焼き上げた錦糸卵みたいな食感だ。

油燜笋(you2men4sun3):42元
筍の醤油炒め煮

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孔乙己で食事をする日本人がだーいすきな筍料理。
オーダーに困っていたりすると、お店の人が勧めてくれることもある。
迷ったら、これ行っといてください。

茭白炒肉絲(jiao1bai2 chao3 rou4si1):?元
マコモダケと豚肉の炒めもの

P1150860.jpg

メニューにはない料理。

「何か旬の野菜はありますか?」
例によってこう聞いてみたら、
「マコモダケがありますよ。」
と言われて即決。
マコモダケ、好物なのだ。
それに皆さんにとってもちょっと珍しいかなとも思ってオーダーしてみた。

マコモダケと名はつくけれど、キノコでもタケノコでもない。
食感がタケノコに似ているのでこう言われるが、
マコモと言うイネ科の植物に黒穂菌という菌が寄生して、
稲穂に成長せずに茎が肥大化したものだ。
菌が寄生したものだと思うとちょっと引いてしまうが、
これがまさにちょっと葱っぽいタケノコみたいな
独特のシャキシャキ感があって美味なのだ。

このページによると、「噂の高級食材」なのだそうだが、
こちらではスーパーで割と普通に売られている。
でもまあ確かに、他の野菜に比べればお値段高めかも。

「どうやって食べるといいですか?」
と聞いたら、
「豚肉と炒めるのはどうですか?」
「じゃあ、それで!」

私は斜め切りにしたものをよく食べるけど、細く切るとますますタケノコみたいだなあ。
何にも言わずに出したら、ほんとにタケノコだと思うかも。
でもタケノコよりやわらかく軽い歯触りで、甘みもある。
私はこの不思議な食感のファンだ。

もう一つ、店員さんと相談して作ってもらった料理。

上湯紅莧菜(shang4tang1 hong2xian4cai4):?元
紫ヒユナの炒めものスープ仕立て

P1150864.jpg

店員さんが単に「莧菜」(ヒユナ)とだけ言ったので上湯ものにしてもらったが、
蓋を開けたら「紅莧菜」(紫ヒユナ)だった。
なのでスープが不思議な色に。
揚げたニンニク、皮蛋、塩漬けしたアヒルの卵入り。

薺菜黄魚片(ji4cai4 huang2yu2pian4):88元
イシモチと薺の炒めもの

P1150863.jpg

泥臭いことが多いこちらの魚料理だが、黄魚(huang2yu2)=イシモチなら割合大丈夫。
しかもこれは薺菜(ji4cai4)=ナズナと一緒に炒めてあるので、
ナズナの風味がいい匂い消しになっている。
安心して頼める魚料理。

竹筒東坡肉(zhu2tong3 dong1po1rou4):20元
トンポーロー

P1150865.jpg

かなり脂こってりなので、二人で一つで充分。
店員さんも心得ていて、分けやすいように包丁を入れてくれた。

肉自体も旨いが煮汁がより旨い。
白ご飯をもらって豚角丼にする人多数出現。

ダックと筍のスープ:?元
P1150866.jpg

S大人定番のスープ。
S大人が直接店員さんに注文されたので、正式名は不明。
・・・「老鴨竹笋湯」?

これは旨い。
しみじみ旨い。
北京ダックの後の鴨湯は好きじゃないが、
ダックをじっくり煮込んで作ったスープのほうは大好きなのだ。
さらに好物のタケノコ入り。
これはもう、孔乙己尚宴に来たらスープはしばらくこれで決まり、だな。

さて、これにてようやく熱菜の部が終了。
最後の後編は、主食の登場です。


■お店情報
孔乙己尚宴
朝陽区朝陽公園路八号公館内
010-6508-2228

*よりローカル色の強いお店が好みなら、老店のほうへどうぞ。
孔乙己酒店(老店)
東城区東四北大街322号(六条西口南20メートル)
6404-0507/6401-3855

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cover_manpuku.jpg
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コメント
この記事へのコメント
どれもこれもおいしそうですね
華東地方の料理の感じがしますが
お店の名前とのつながりでもあるのでしょうか?

2009/06/26(金) 17:24 | URL | ww #mQop/nM.[ 編集]
wwさんへ
お店の名前の示す通り、紹興地方の料理です。
魯迅の短編「孔乙己」をモチーフにしていて、店名の由来ももちろん作品名です。
2009/06/26(金) 18:05 | URL | ayazi #-[ 編集]
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