【大里院子】四合院的雲南餐廳(前篇)

【大里院子】四合院的雲南餐廳(前篇)
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四合院の雲南料理レストラン(前篇)
四合院的雲南餐廳(si4he2yuan4 de yun2nan2 can1ting1(qian2pian1))
P1150770.jpg
【データ】とき:6月1日/ところ:小経廠胡同・大里院子/ねだん:100元

久しぶりの月曜美食会。
今回の会場は雲南料理のレストラン、大里院子だ。
胡同の中にある小さな四合院を改装したお店で、
とても気持ちのいい中庭があると聞いていた。
一度行きたいと思っていたが、ずっと機会がなかった。
それが今回ようやく実現した。

お店に向かう途中、胡同の中をそぞろ歩きながら
老北京の庶民の生活の香りに浸った。
道ばたで夕涼みする老夫婦は、おじいちゃんが身体と耳が不自由な様子。
おばあちゃんが手拍子を打ちながら
外で過ごす一時を少しでも楽しいものにしているかのようだった。
ようやく歩き始めたくらいの子供とそのお母さんが、
水槽に入れられた亀を見ながらおしゃべり。
小学生くらいの子供たちは、まだ遊び足りないらしく
二三人連れだって路地の向こうへと駆けていった。

常々、胡同はそこに住む人たちの青空リビングみたいなものだと思っていたが、
まさにその通り。
早めの夕食を済ませ、
長い初夏の夜を近所の人たちとのおしゃべりで過ごす人々。
四合院の門口から路地へと、
各家庭のプライバシーがスライムのようにあふれ出てきているかのようだ。

そんな濃厚な人の気配の充ち満ちた路地を、
場違いな靴底の音を硬く響かせながら歩いているうちに、
なんだかものすごく切ない気分になってしまった。
「風情があっていいなあ。
 中国は家族同士の結びつきがしっかりしていて、人の匂いがするなあ。」
なんて心温まったりして、
「いつまでもこういう路地が残ってほしいなあ。」
なんて高い所から見下ろすみたいな偉そうなことを考えたりしているが、
そういう自分は、自分の家族と密な関係を築けてきたんだろうか?
父と、母と、弟と、人が見てほほえましく心温まるようなつながりを持ってきただろうか?
と問いかけてみたら、全く持って自信がなかったからだ。

一人スピンアウトしたように東京へ、そして北京に飛んでいって、
実家には年に一度か二度しか帰らず、手紙も電話もこまめではなかった自分。
そうしているうちに父も母も他界してしまった。
毎朝お線香を上げて心の中で語りかけるくらいが
今私のできるコミュニケーションだ。

日本で失われた人間関係がここにある。
中国の、特に路地に暮らす人々の生活を見てこんな感想をもらしたりするけれど、
日本の、自分の家族という最も身近なフィールドで自分が出来てこなかったというのに、
そんなことを思うのは、自分だけを棚上げしたずるいやり方ではないのか。
日本で失われたどころか、自分は日本で持ったこともないのに。

なーんて真面目なことを考えているうちに、お店の入り口に着いた。

P1150764.jpg

切ない気持ちはひとまず路地に置き去りにして、
気持ちを切り替えて年季の入った門をくぐる。
と、そこには気持ちのいい中庭が広がっていた。

P1150767.jpg

ちょうどザクロの花の季節。
P1150768.jpg

藤はもうひょろ長い実をつけていた。
P1150774.jpg
(ところで藤ってこんな実がなったっけか?)

時雨れるかもと言われたお空もどうやら上機嫌になってくれたらしい。
四角いお庭から、四角く切り取られた空を見上げると、
そこには美しい雲。

P1150773.jpg

そして半月。

P1150779.jpg

お店のメニューはこんな気の利いた表紙だった。

P1150778.jpg

北京発、大里行き。
(大理ではなく、店名の大里になっているのです。)

大里院子で大理ビールを飲みながら、メンバーが揃うのを待つ。
ぼちぼち初夏の一日も暮れ始めた。
青空が暮れゆく様を眺めながらの贅沢な食卓になりそうだ。

(後編に続く)


■お店情報
大里院子
P1150764.jpg
東城区鼓楼東大街小経廠胡同67号
010-8404-1430
*交道口と鼓楼を結ぶ鼓楼東大街から小経廠胡同(南鑼鼓巷よりは東側)に入り、
  少し北上すると、左手に店名の書かれた赤い灯籠が見えてくるのでそこを左折。
P1150766.jpg
路地の奥左手にお店の入り口があります。

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cover_manpuku.jpg
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コメント
この記事へのコメント
懐かしい胡同の風景ありがとうございます
当時前門あたりの胡同は残すとの声も聞かれてたのですがあっという間に再開発で近代的な観光地に立て替えた様ですね
私が通ったのは、東単という王府井通りから1つ通り隔てた東側にある胡同でした
細い路地や入口から中庭に行くまでに4,5回右左折しないといけないので夜は真っ暗の中壁に手をすり記憶を頼りに前に進んだのが思い出されます。ここももう無くなってしまったのかな~
近代的建物になって昔の風情が無くなると人間の風情まで無くなってしまう様に感じるのは残念ですよね

胡同で65歳ぐらいのお婆さんがタバコ燻らして眼が合ったら吸ってみろを見たこともない中国製タバコを勧められて換わりにマイルドセブンをあげて吸いあってほとんど分からない中国語でいっぱい話しかけてくれた思い出も懐かしい
路地では路上散発屋さん(3元ぐらいだったか)がいたり小さな雑貨屋さんは携帯電話が普及しない頃はここで電話待ちしている人が多かった

貧乏な頃は人々はどうしても助けあわないと生活していけませんので物や労働の貸し借りから発生する感謝やら恩やら人の想いが詰まった生活が満ちてきますが、国が発展して人々の生活が豊かになると地域の人々達があまり助け合う必要が無くなるので人間同士の感情の繋がりも紀薄になってくるんでしょうね

食欲の最大の調味料は「空腹!」ならば、感情豊かな人間関係の最大の調味料は・・・「裕福にならないこと!」かもしれませんね(笑)
2009/06/21(日) 18:46 | URL | 北海公園 #LkZag.iM[ 編集]
北海公園さんへ
東単とか、東四のあたりは、割合残っているほうだと思います。
昨日、美術館のあたりから王府井まで胡同散歩をしましたが、なかなかいい感じの路地が結構残っていました。
青空リビングも健在でした。
小売部の電話、今でもありますよ。
豊かになると人どうしの心のつながりが薄れるというのは、そうかもしれませんね。
かと言って、貧乏に戻れというのも違うと思うし。
他国の人々に向かって、裕福になると人間関係壊れるから貧乏のままでいろと言うのも、傲慢ですよね。
自分は豊かな国でメリットをいろいろ享受してきたのに、それってずるいじゃーんと思うのでした。
2009/06/22(月) 18:16 | URL | ayazi #-[ 編集]
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