【利多澳門餐】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之九)

【利多澳門餐】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之九)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

潜入!マカニーズ料理の母の店
P1130316.jpg
【データ】とき:12月29日/ところ:マカオ・利多澳門餐/ねだん:?

【黄枝記】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之八)からの続きです。)

午前中を棒に振ったマカオ二日目の昼。
なんとかかんとか気合いで体調を回復させたとは言え、
まだまだ本調子ではない身体を引きずって出かけた先は、利多澳門餐。

『NIKKEI GALLERY』のマカオ特集で、
「マカニーズ料理の母がやっている食堂」と紹介されている
利多澳門餐(RIQUEXÓ)だ。

住所と、電話番号と、「静かな住宅街にある」という情報しかない私たちだったが、
ホテルのボーイさんに場所を尋ねたら、
わざわざお店に電話をかけて場所を聞いてくれた。
『NIKKEI GALLERY』とボーイさんがマーキングしてくれた地図を見せ、
「利多!利多!」と連呼する私たちを、
タクシーの運転手さんが「このへんのはずだよ。」と送り届けてくれて
無事それらしきお店を発見。

P1130314.jpg

『NIKKEI GALLERY』誌に掲載時とは看板を変えたようで一瞬戸惑ったが、
中に入ってようやく安心。

この市場の食堂、会社の社員食堂みたいな飾り気も何もない店内は、
まぎれもなく利多だ。

P1130327.jpg

BGMも何もない。
ただ大型冷蔵庫がぶーんとうなる音と話し声だけが妙に響き、蛍光灯がやけに明るい。
92歳のマカニーズのおばあちゃま、アイダさんとその家族が経営している食堂と聞いて、
アットホームな雰囲気を想像していた私は正直言って戸惑った。

しかし、ここまで来て食べるのをやめる訳にはいかない。
ひるみつつも奥に進み、
レジに立っていた方に『NIKKEI GALLERY』誌を見せて確認する。

「ここはこのお店ですか?」
「そうそう!」

間違いない。

ここの食堂はカフェテリア方式。
P1130326.jpg

自分の食べたいものをよそってもらい、トレーに乗せていく。
最後にお会計、という仕組みだ。

P1130325.jpg

1人前と1/2人前があるというので、1/2人前で2種類お願いしてみる。
が、1/2人前でもかなりのボリュームだ。
Hさんも同じように2種類頼んだので、昼から大変な量になってしまった。

その量にひるみながらも、レジでお会計。
あいにく細かいお札がなくて500香港ドルを出したら、
「パタカじゃないと。」
と言われて断られた。
「大丈夫、そこの銀行で換えてもらえるから。」
と聞いて銀行へ行ってみたら、
人が多くてなかなか順番が回ってこずやきもき。
病み上がりで立ちんぼの順番待ちは正直きつく、
それに料理も冷めちゃうなあ・・・とブルーになっていたら、
お店の人がやってきて、
「冷めちゃうから戻って食べて。かわりに並ぶから大丈夫。」
と言ってお店の若者をかわりに並ばせてくれた。

なんだかじーん。
「ありがとう!」
とお礼を言いながらお店に戻り、さあ、ようやくマカニーズ料理のお昼だ!

免治(ミンチ)
P1130317.jpg

マカニーズ料理の大定番、免治(ミンチ)。
豚や牛の挽肉と、賽の目に切ったジャガイモ、タマネギなどを炒めてある。
お店によっていろいろとバージョンがあるらしいが、
利多のミンチは「ドライカレー」風だった。
ご飯と一緒に食べるとまさにドライカレー。
酒徒さんによると、海湾餐廳(リトラル)のものも美味とのことなので、
次回行ったらぜひ試してみたいところだ。

チョリソとモツ、お豆の煮込み
P1130320.jpg

ポルトガルチキン
P1130321.jpg

豚肉とショートパスタ、ひよこ豆の煮込み
P1130319.jpg

鶏足入りのスープ
P1130318.jpg

Hさんは冷えたサンミゲルをぐっと。
私はこの日ばかりはさすがに我慢だ。
料理もほんの一口、二口、味見程度に食べるのが精一杯。
白ご飯ばかりが減っていく。

「ayaziが弱っている・・・」
そんな私を横目に、Hさんがつぶやいた。
とほほ。
面目ない。

とは言え、一応全部食べることは食べた。
どの料理も、とても素朴。
決して洗練されてはいないが、
どこにでもあるような、どこででも食べられるような懐かしい味だ。
でも実際には、こんなマカニーズ料理はそう簡単に食べられるものではないんだそうだ。
何しろ、ポルトガルから長い旅路を経てマカオに落ち着いたマカニーズたちが
各家庭秘伝の味として守り続けてきた料理だ。
なかなかレシピが表に出ることがないのだそうだ。

マカニーズ料理を楽しむことのできるところは、実はそう多くはないのだ。
マカニーズの家庭が一番理想的だけれど、これは旅行者にはまず無理。
残るは海湾餐廳(リトラル)のようなポルトガル&マカニーズ料理のレストランか、
利多のような食堂ということになる。
より家庭の味に近いという意味では、利多が筆頭だろう。
なんたって、ここの料理はアイダさんがお母様の味をベースにアレンジしたものだからだ。

体系的な概念ができあがっていないからだろう、
マカニーズ料理は各家庭やお店によってレシピが千差万別なのだという。
酒徒さんのブログの記事にもコメントしたが、
これって食べ歩きにはうれしくもあり、つらくもあり、なのだ。
これじゃあ、何日あっても、胃袋がいくつあっても、
マカニーズ料理を食べた!という達成感が得られない。

ところで、利多で食事をして思ったのだけれど、
ポルトガル(マカニーズ)料理は基本的にぶっかけご飯。
まあ地元の人が気軽に通うような食堂だから、
自然とそうなるのかもしれないけど。

料理を単体で楽しむというより、
一人前のご飯があって、そこに好みのおかずを乗っけて食べる。
マイプレートにご飯をよそって、
みんなでおかずをシェアして食べるという形態が正解のように思った。

この日、92歳のアイダさんは、
カウンターにこそ立っていらっしゃらなかったけど、とてもお元気。
食事中にゆっくりした足取りで近づいていらして、
私たちが欲張って頼んで食べきれないでいるのを
「頼みすぎなのよ。」
とやんわりとたしなめながら、
Aちゃんの前にそっとお皿を置いた。
手作りのプリンだった。

P1130323.jpg

素朴な味の手作りプリン。
ね?お母さんが作ってくれるプリンみたいでしょ?

Aちゃんは
「Mちゃんの作るやつのほうがおいしい。」
(AちゃんはHさんのことを下の名前で呼びます。)
なんて言っていたけど、それはHさんが料理のプロだからだよ。

帰り際、一人で食事をしている男性のテーブルをのぞき込んだら、
赤ワインのハーフボトルが置いてあった。
赤ワインをやりながらマカニーズ料理で腹ごしらえ。
なんともマカオらしい。
北京なら小二になるところだろうけど(笑)。

BGMも何もない飾り気のかけらもない台所の一角で食事をするような食堂。
それがなんだか不思議で、そして懐かしい。

お味はレストランの洗練された味にはとてもかなわなかったけど、
そんなこんなも含めて、思い出深いお店になった。
また行きたいなあ。

【莫義記】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之十)に続きます。)


■香港マカオ食い倒れ紀行2008
香港マカオ食い倒れ紀行2008(プロローグ)
【港灣壹號ONE HARBOUR ROAD】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之一)
【金興飯店】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之二)
【紅磡街市熟食中心】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之三)
【豆花店(正式名称不詳)】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之四)
【阿蔓諾葡国餐O Manuel】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之五)
【洪馨椰子】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之六)
【港湾餐廳RESTAURANTE LITORAL】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之七)
【黄枝記】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之八)
【利多澳門餐】香港マカオ食い倒れ紀行2008(之九)

■前回の香港マカオ食い倒れ!
香港マカオ食い倒れ紀行2007

■お店情報
利多澳門餐 RIQUEXÓ
澳門士多紐拝斯大馬路69号
+853-2856-5655

■お知らせ■

このブログをベースにした本が出版されました!

cover_manpuku.jpg
●書  名:  北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
●発売元:  東洋書店
●形  式:  新書版 184P(内カラー8P)
●価  格:  ¥1100(+税)

おいしいものにありつける幸運――「口福(kou3fu2)」がいっぱい、
おいしいものを食べて「幸福」もいっぱいの
私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。

巻末には、超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリストもおつけしました。

キャッチフレーズは「ガイドブック+1冊」!
る●ぶ+満福、地●の歩き方+満福・・・いろんなガイドブックとペアでどうぞ。
小さくて薄い新書サイズです。
スーツケースのポケットにスルッと入れて、北京まで連れてきてください!

▼お近くの書店か、ネットでお求めいただけるとうれしいです。
アマゾンで「満福」
セブンアンドワイで「満福」
ビーケーワンで「満福」
楽天ブックスで「満福」

▼詳細はこちらで!
『北京で「満福」』、7月25日発売です!

■ブログランキングに参加しています。
 ポチッとクリックしてくださるとうれしいです!
banner2.gif
↑人気blogランキング(カテゴリー:グルメ)
a_02.gif
↑FC2のブログランキング(カテゴリー:グルメ)
スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。