超薄ビールと酒のアテ
淡[口卑]和下酒菜(dan4pi2 he2 xia4jiu3cai4)


【データ】とき:9月25日/ところ:杭州・日日興飯店/ねだん:113元(5人で)
西湖湖畔で龍井茶を飲み、
天香楼で杭州料理を楽しんでからしばらくは、
現場で仕出しのお弁当を食べ、
一歩も外に出ないまま夜中まで働き、
そのままホテルの部屋に直行して泥のように眠る嵐のような毎日だった。
三日目にしてようやく飲みに出かける余裕が出てきて、
今回仕事をご一緒したメンバーのうち女子ばかり5人で
ホテル近くのレストランへと繰り出した。
ぷらぷらと歩き始めて最初に目についたお店へ。
「こっちのほうが流行ってそうだね。」
という理由で入った日日興飯店は、衢州土家菜(qu2zhou1 tu3jia1cai4)のお店。
衢州は浙江省の都市で、杭州からは車で2時間くらいのところにある。
土家菜は中国の少数民族の一つ、トゥチャ族の料理だ。
山大22号さんのブログ「北京ひまつぶし」の
「もう一つの孔子廟−浙江・衢州」という記事によると、
衢州の料理には、三頭(san1tou2)という名物料理があるんだとか。
魚頭(yu2tou2)、鴨頭(ya1tou2)、兎頭(tu4tou2)で三頭。
どれも辛い煮込み料理だ。
日日興飯店にも兎の頭がゴロンゴロンと並んでいたのだが、
あれも頭蓋骨をかち割って脳みそを食べるんだろうか。
ぜひとも味わってみたいところだったが、
この日はすでに仕出し弁当で夕飯を済ませていたのと、
何しろ日本からいらした方たちばかりだったのでさすがに遠慮しておいた。
それよりも、とにかく「ビール、ビール!」
女子5人が喉から手が出るほど欲しかったのはキーンと冷えたビールだ!
何しろ杭州は暑かった。
もう9月も末だと言うのに連日30度を軽く超える暑さ。
しかもじっとりと汗ばむような蒸し暑い陽気が続き、
さらに意外と体力勝負の現場なのに空調が入らず蒸し風呂状態だったのだ。
一仕事終えて安堵した今、私たちに必要なのはビールを置いて他にない。
という訳で、料理のラインナップは
まったく土家族料理らしくないアテ中心の酒盛りメニューとなった。
塩水毛豆(yan2shui3 mao2dou4):8元

枝豆の塩ゆで。
塩水花生(yan2shui3 hua1sheng1):8元

殻つき落花生の塩ゆで。
酔棗(zui4zao3):8元

棗の紹興酒漬け。
蜜棗(mi4zao3)という棗の蜜煮はよく食べるけど、
紹興酒を使ってあるものは初めて。
意外に美味。
香菜干絲(xiang1cai4 gan1si1):8元

香菜と干し豆腐の細切りを和えたもの。
鴨舌(ya1she2):18元

アヒルの舌。
左が舌で、右が舌の根。
見た目より食べでがある。
好物だ。
咸肉萵笋(xian2rou4 wo1sun3):16元

ベーコンと干したウオスンを炒めた料理。
この日の大ヒット。
ウオスンと言えば細切りにして和えたり、
輪切りにして炒めるのが定番の食べ方だけど、
こんな風に少し干してから炒めるのは初めてだ。
前に酒聖居で食べた外婆菜と同じ系譜に入る料理だ。
その証拠がこの料理を頼んだ在日華裔のM芳の一言。
「おばあちゃんがよく作ってくれたんです。」
こんなのをちびちびつまみながら、さてさて、2日ぶりのビールをぐびり。
プハーッッ!
「うっすっ!」
注文した西湖ビール(5元)は超ライト。
「淡[口卑](dan4pi2)=ライトビール」を通り越して、
こりゃ、「水[口卑](shui3pi2)=水ビール」だ。
(ちなみにそんな単語はありません。念のため。)
冷たい液体が喉から食道を一気に下っていく爽快さはあるものの、
いかんせん薄すぎる。
見ればアルコール度数は2.0度。
その後追加した千島湖ビール(8元)も2.0度。
上海のビールも水ビールだけど、こりゃあいくらなんでも薄すぎる。
正直、ちょっと物足りなかった。
というか、全然飲んだ気がしない。
北京の地ビール、燕京も日本のに比べれば段違いに薄いけど、
これに比べればまだましだ。
上海や杭州のビールの薄さは尋常じゃない。
この地には酒飲みはいないのだろうか??
「よし、こうなったら一番度数の高いのを頼みましょう。
ちょっと見てきます!」
あまりの飲み応えのなさに、
思わず席を立って冷蔵庫まで確かめに行く。
何ごとか?とついてきた店員さんに、
「一番度数の高いのはどれ?」
と聞きながらいろんな銘柄の瓶をくるりくるりと回して確認してみると、
お店にあった一番度数の高い雪花(8元)でも2.3度であることが判明した。
とって返して結果報告。
「一番高いので2.3度でーす。
これ以上度数の高いビールはありませーん。」
一同のけぞる。
「しょうがない、じゃ、それ。」
と、雪花で仕切り直すも、五十歩百歩。
「これじゃ飲んだ気がしない。」
「酔えない。」
深夜に女子5人でぶつくさ言いながらも、
なんだかんだ言って水ビールを7本空けて、
深夜の飲み会は終了したのであった。
■お店情報
日日興飯店
上城区建国南路233号
■お知らせ■
このブログをベースにした本が出版されました!

●書 名: 北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
●発売元: 東洋書店
●形 式: 新書版 184P(内カラー8P)
●価 格: ¥1100(+税)
おいしいものにありつける幸運――「口福(kou3fu2)」がいっぱい、
おいしいものを食べて「幸福」もいっぱいの
私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
巻末には、超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリストもおつけしました。
キャッチフレーズは「ガイドブック+1冊」!
る●ぶ+満福、地●の歩き方+満福・・・いろんなガイドブックとペアでどうぞ。
小さくて薄い新書サイズです。
スーツケースのポケットにスルッと入れて、北京まで連れてきてください!
▼お近くの書店か、ネットでお求めいただけるとうれしいです。
・アマゾンで「満福」
・セブンアンドワイで「満福」
・ビーケーワンで「満福」
・楽天ブックスで「満福」
▼詳細はこちらで!
・『北京で「満福」』、7月25日発売です!
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淡[口卑]和下酒菜(dan4pi2 he2 xia4jiu3cai4)


【データ】とき:9月25日/ところ:杭州・日日興飯店/ねだん:113元(5人で)
西湖湖畔で龍井茶を飲み、
天香楼で杭州料理を楽しんでからしばらくは、
現場で仕出しのお弁当を食べ、
一歩も外に出ないまま夜中まで働き、
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三日目にしてようやく飲みに出かける余裕が出てきて、
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ホテル近くのレストランへと繰り出した。
ぷらぷらと歩き始めて最初に目についたお店へ。
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という理由で入った日日興飯店は、衢州土家菜(qu2zhou1 tu3jia1cai4)のお店。
衢州は浙江省の都市で、杭州からは車で2時間くらいのところにある。
土家菜は中国の少数民族の一つ、トゥチャ族の料理だ。
山大22号さんのブログ「北京ひまつぶし」の
「もう一つの孔子廟−浙江・衢州」という記事によると、
衢州の料理には、三頭(san1tou2)という名物料理があるんだとか。
魚頭(yu2tou2)、鴨頭(ya1tou2)、兎頭(tu4tou2)で三頭。
どれも辛い煮込み料理だ。
日日興飯店にも兎の頭がゴロンゴロンと並んでいたのだが、
あれも頭蓋骨をかち割って脳みそを食べるんだろうか。
ぜひとも味わってみたいところだったが、
この日はすでに仕出し弁当で夕飯を済ませていたのと、
何しろ日本からいらした方たちばかりだったのでさすがに遠慮しておいた。
それよりも、とにかく「ビール、ビール!」
女子5人が喉から手が出るほど欲しかったのはキーンと冷えたビールだ!
何しろ杭州は暑かった。
もう9月も末だと言うのに連日30度を軽く超える暑さ。
しかもじっとりと汗ばむような蒸し暑い陽気が続き、
さらに意外と体力勝負の現場なのに空調が入らず蒸し風呂状態だったのだ。
一仕事終えて安堵した今、私たちに必要なのはビールを置いて他にない。
という訳で、料理のラインナップは
まったく土家族料理らしくないアテ中心の酒盛りメニューとなった。
塩水毛豆(yan2shui3 mao2dou4):8元

枝豆の塩ゆで。
塩水花生(yan2shui3 hua1sheng1):8元

殻つき落花生の塩ゆで。
酔棗(zui4zao3):8元

棗の紹興酒漬け。
蜜棗(mi4zao3)という棗の蜜煮はよく食べるけど、
紹興酒を使ってあるものは初めて。
意外に美味。
香菜干絲(xiang1cai4 gan1si1):8元

香菜と干し豆腐の細切りを和えたもの。
鴨舌(ya1she2):18元

アヒルの舌。
左が舌で、右が舌の根。
見た目より食べでがある。
好物だ。
咸肉萵笋(xian2rou4 wo1sun3):16元

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「一番高いので2.3度でーす。
これ以上度数の高いビールはありませーん。」
一同のけぞる。
「しょうがない、じゃ、それ。」
と、雪花で仕切り直すも、五十歩百歩。
「これじゃ飲んだ気がしない。」
「酔えない。」
深夜に女子5人でぶつくさ言いながらも、
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おいしいものにありつける幸運――「口福(kou3fu2)」がいっぱい、
おいしいものを食べて「幸福」もいっぱいの
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北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
巻末には、超カンタン「食べる」中国語講座と、
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