【ayazi的家】糯玉米

【ayazi的家】糯玉米
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

もちもちトウモロコシ
糯玉米(nuo4yu4mi3)
P1110046.jpg
【データ】とき:8月1日/ところ:ayazi的家/ねだん:?

朝、オフィスに入ると、ほんのり甘い穀物の匂いが鼻をついた。
デスクの上には、何かがどっさり入ったビニール袋が置かれている。

「この匂いは・・・トウモロコシ?」
と思ってビニール袋を開けてみると、
中には果たしてゆでたてのもちトウモロコシが山ほど入っていた。

お掃除おばちゃんからの差し入れだ。
端午節のちまきだけじゃなく、ゆでトウモロコシまで持ってきてくれたのだ。

▼お掃除おばちゃんの手作りちまきはこちらから:
【北京の食文化】粽子~今日は端午節!

こちらで食べられるトウモロコシには、
糯玉米(nuo4yu4mi3)という糯米みたいにもちもちした食感のものがある。
粘玉米(nian2yu4mi3)とも言う。
粘(nian2)は、ねばねばする、粘りがあるという意味だ。

もちトウモロコシは日本ではあまり見かけないが、北京ではよく登場する。
いつも行くビル地下の食堂にも、
主食コーナーにゆでたもちトウモロコシが山積みになっていたりする。

このもちトウモロコシ、好き嫌いが分かれる食べ物だ。
もちもちして粘りのある食感が好きという人もいれば、
それが受け入れられない人もいる。
日本のトウモロコシのイメージから抜け出せないでいると、
おそらく拒絶反応があるのではないだろうか。

だって、日本のトウモロコシは本当に甘い。
こちらのトウモロコシとは雲泥の差だ。
正直言って、北京でトウモロコシを買ってそのまま食べようなどとはさらさら思わない。
トウモロコシ粉を使った主食(貼餅子とか菜団子とか)なら、大好きなんだけどね。

ところで、
日本のトウモロコシがスィートコーン一辺倒になったのはいつの頃だろうか。
私が小さい頃によく食べていたハニーバンタムが
昭和40年代にアメリカから日本に入ったということなので、
そのあたりからだろうか。

今では、生でも食べられるようなフルーツ感覚の味来やゴールドラッシュなど、
甘くてやわらかい品種が市場を席巻している。
歯を当てればすぐに芯から離れる、というかいともたやすくかみ切れてしまうので、
コツをつかめない子供たちが食べるのにはうってつけだけど、
親指の腹のところを使ってトウモロコシ粒をいかに美しく、
いかに数多く芯からはずすかにこだわっていた
私のような世代にはちと物足りない。
ふにゃふにゃして根性なしなので、手のひらで取るのはそもそも無理なのだ。

そんなスイートコーン全盛の日本とは違って、
こちらのトウモロコシはなかなかに気骨がある。
なんてったって、北方中国においてトウモロコシは主食扱いなのだ。
おやつかサラダの添え物くらいの地位しか与えてもらっていない
日本のトウモロコシとは大違いだ。

と、中国のトウモロコシを持ち上げているんだけど、
まあ要は甘くないしぽそぽそして固いのでそのまま食べるには耐えないのね。
もちトウモロコシも、今まで心の底からおいしいと思ったことはなかった。

ところが、お掃除おばちゃんのもちトウモロコシは違った。
何しろ匂いからして違う。
トウモロコシの香りがぎゅぎゅっと凝縮した濃厚な甘い香りがするのだ。

しかも見た目も実に素晴らしい。
一粒一粒がつややかに輝いて、ふっくらしている。

すごく甘いという訳ではない。
甘さで言えば、味来やゴールドラッシュには到底かなわない。

やわらかくもない。
歯を立てるとプチュッとはじけてしまうこともなく、
粒の中から甘い汁が飛び出てくる訳でもない。

あくまで、もちもち、ねばねば。
そして適度な歯ごたえ。
気合いを入れて咀嚼しないと、口の中から消えていかないしっかりとした質感。
噛む度に、一粒一粒にぎっしりつまったうま味がじわじわとしみ出してくる。
初めてだ、こんなもちトウモロコシ。

「もちトウモロコシはおいしくない」と思っていたけど、
それは単に「おいしくないもちトウモロコシしか食べていなかった」ということらしい。
初対面で相性がよくなくても、本当にいいものに出会えば評価が覆えることもある。
最初の判断が、二級品にしか出会えなかった不幸と
無知ゆえの偏見であったことに気づかされる。

ごめんよ、もちトウモロコシ。
もう君のことを「まずい」だなんて言わないよ。


■お知らせ■

このブログをベースにした本が出版されました!

cover_manpuku.jpg
●書  名:  北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
●発売元:  東洋書店
●形  式:  新書版 184P(内カラー8P)
●価  格:  ¥1100(+税)

おいしいものにありつける幸運――「口福(kou3fu2)」がいっぱい、
おいしいものを食べて「幸福」もいっぱいの
私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。

巻末には、超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリストもおつけしました。

キャッチフレーズは「ガイドブック+1冊」!
る●ぶ+満福、地●の歩き方+満福・・・いろんなガイドブックとペアでどうぞ。
小さくて薄い新書サイズです。
スーツケースのポケットにスルッと入れて、北京まで連れてきてください!

▼お近くの書店か、ネットでお求めいただけるとうれしいです。
アマゾンで「満福」
セブンアンドワイで「満福」
ビーケーワンで「満福」
楽天ブックスで「満福」

▼詳細はこちらで!
『北京で「満福」』、7月25日発売です!

■ブログランキングに参加しています。
 ポチッとクリックしてくださるとうれしいです!
banner2.gif
↑人気blogランキング(カテゴリー:グルメ)
a_02.gif
↑FC2のブログランキング(カテゴリー:グルメ)

スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
珠海で蒸しとうもろこしを売っていたので試しに一つ買ってホテルの部屋で食べてみましたが、実に不味い!日本の甘いスイートコーンとは全然違うのですね。解説でも出ているように餅です。中国の食べ物は何を食べても美味かったですが、例外はとうもろこし。二度と食べません。
2008/08/30(土) 20:04 | URL | hero #-[ 編集]
heroさんへ
でも、もちトウモロコシもおいしいのはおいしいんですよ。
珠海で召し上がったものは、ただ単に「不幸な出会い」だっただけかも。
どこかでおいしいもちトウモロコシに会えるといいですね。
2008/08/31(日) 12:07 | URL | ayazi #-[ 編集]
もちきみ
モチトウモロコシのことを、盛岡では「もちきみ」と言って、僕の大好物なのですが、今年帰省した時には食べられませんでした。

http://blogs.yahoo.co.jp/jimmy_arakawa/22964292.html
上の記事のコメントを見ると、日本人でも食べ慣れると美味しく感じてくるようです。首都圏では手に入らないかな?
2008/08/31(日) 13:35 | URL | ジミー荒川 #BWgGc7Fk[ 編集]
先日いただいたモチトウモロコシは格別に美味しかったです!
確かにまずいのも多いけど、東南アジア全般、蒸して売っているのはあのタイプ。日本のトウモロコシとは別物だけど、私は結構好き♪
以前、種を買ってきて育て、家の庭で1本だけ収穫できました。美味しかった。トウモロコシと言えば、阿蘇で食べた焼きトウモロコシ!茹でてからではなく、生から焼いているから、超堅い!衝撃でした。
でも穀物の素朴なうまさがあったような気がする。
2008/09/01(月) 01:44 | URL | miwako. #-[ 編集]
ジミー荒川さんへ
盛岡の「もちきみ」、知りませんでした。
日本でも地方によって食文化は違っていて、一概に「日本」でひとくくりにはできないのですね。
改めて実感しました。

「もちきみ」、確かに慣れが必要かもしれませんね。
あとはやっぱり、おいしいものに出会っているかどうかが鍵でしょうか。
2008/09/01(月) 21:01 | URL | ayazi #-[ 編集]
miwako. さんへ
アーイーのモチトウモロコシ、気に入っていただけて私もうれしいです。
あの味なら、美味しい、好き!と心から言えますよね。
モチトウモロコシは東南アジアでも食べられているんですね。
知りませんでした。
個人的には、日本の今のとうもろこしは甘過ぎ、やわらか過ぎでもの足りません。
堅さや、素朴なうまさ、エグミ、苦み、そういうものを「うまい」と思うには鍛錬が必要なのかもしれません。
最近の日本の味はお手軽なおいしさだ、なんて言ったら生意気でしょうか・・・
2008/09/01(月) 21:10 | URL | ayazi #-[ 編集]
もちとうもろこし
私の記事で書いた、写真を撮る前に貴重なもちきみ折った人は東京生まれの義姉ですが、美味しくないと言っていました。

もちきみで検索すると青森と岩手の人の書いた記事ばかりでした。でももちとうもろこしでだと全国各地の記事がHITします。トマトに砂糖をかける食べ方のように、大昔は関東でも好まれていたんじゃないかな?
2008/09/03(水) 07:49 | URL | ジミー荒川 #BWgGc7Fk[ 編集]
ジミー荒川さんへ
「もちとうもろこし」だと全国でヒットするということだと、おっしゃるように以前は全国範囲で普通に食べられていたのかもしれませんね。
(「もちきみ」は方言ってことなんですね、きっと。)
お義姉さんにも、アーイーのもちとうもろこしを召し上がってほしいなあ。
きっとイメージが変わりますよ!
2008/09/03(水) 18:39 | URL | ayazi #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。