【門釘李】豆汁

【門釘李】豆汁
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

豆汁
豆汁(dou4zhi1)
P1070220.jpg

【データ】とき:11月21日/ところ:長虹橋東・門釘李/ねだん:1元

老北京(生粋の北京っ子)は、豆汁を好んで口にする。
中国人でも飲めない人も多いクセのある飲み物で、
豆汁はいわばチャキチャキの北京っ子のバロメーターとも言える。
「これが飲めれば北京人。」と言われる所以だ。

饐えたような酸っぱい匂いと、
ブクブク泡の立った灰汁みたいな見た目のこの飲み物は、
そのクセの強さで人を拒絶する、ある意味孤高の存在である。

▼過去の豆汁関連記事
後海・北京小吃紀行~豆汁

門釘肉餅を注文したついでに、
「あ、それから豆汁もください。」
と言ったら、店員さんにこう念を押された。
「飲めますかあ?」

ふふふ。
大丈夫、大丈夫。
こう見えても結構、好きなのだな。

運ばれてきた門釘李の豆汁は色もそれほどどぎつくなく、
あぶくも立っていないマイルドな豆汁だった。
お味のほうもクセが少なく、酸っぱさもほんのりとしていて嫌みがない。

往時、肉体労働者たちが喉の渇きや疲れを癒すために飲んだという豆汁。
今のように食事の際にスープのようにして飲むのではなく、
ドリンクとして飲まれていたのだろう。
そう、ちょうど「小売部(xiao3mai4bu4)=売店」で
「酸[女乃](suan1nai3)=ヨーグルト」なんかをちゅちゅっと飲むみたいに。

ちょっとどろりとして小腹満たしにもなる豆汁は、
晩ご飯までお腹をつないで
「あと一息頑張ろう!」と気持ちを奮い立たせるものでもあったのだろう。

そんな思いにふけりながら、店内を眺める。
開店早々の門釘李では私たちの他に客はなく、
店員さんたちは床掃除に余念がない。

窓の外を、猿回しの老人が近づいてきた。
北京で猿回しとは珍しい。

風と土埃よけの幅広のビニールすだれがかかった門釘李の門前で、
老人はしばらくの間たたずみ声がかかるのを待っている。
店員たちは視線を上げもせずにモップを黙々と動かすだけで一向に相手にしない。

それを見るとはなしに見ていた私は、窓辺の豆汁に目を移した。
窓越しに朝の光を浴びて、豆汁が輝く。
通りの木々の影が映り込んだ表面が美しく、私はデジカメのシャッターを何度か切った。

P1070221.jpg


猿回しの老人はあきらめて、門前から離れた。
窓際を通り過ぎようとしていた老人が、豆汁にカメラを向けていた私をめざとく見つけた。

「しまった。」
彼はカメラを構えた私を、猿回しの客と見込んだらしい。
私のほうに視線を向けて、てこでも動かぬといったそぶりで立っている。

私は身を固くして、もう二度と猿と老人に視線を戻さない。
彼らのことなど意に介さないような素振りで、肉餅をかじり、豆汁を飲んだ。

しばらくして、猿回しの老人は去った。

私はほっとしたような申し訳ないような心持ちになって、急いで豆汁をすすった。

*****

さて、朝っぱらから門釘李にやって来たのには訳がある。
麻豆腐を買うためだ。

麻豆腐(ma2dou4fu):10元
P1070222.jpg


▼過去の麻豆腐関連記事
後海・北京小吃紀行~麻豆腐

この麻豆腐を携えて、私はこの日あるところへと旅だったのである。


■お店情報
門釘李
長虹橋から東へ向かい、団結湖マクドナルドの反対側。
道の南側にあります。


■ブログランキングに参加しています。
 ポチッとクリックしてくださるとうれしいです!
banner2.gif
↑人気blogランキング(カテゴリー:グルメ)
a_02.gif
↑FC2のブログランキング(カテゴリー:グルメ)

スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。