後海・北京小吃紀行~炒肝

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豚モツの醤油煮込み
炒肝(chao3gan1)
P1030564_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:鼓楼・姚記炒肝店/ねだん:2.2元(小碗)

(「後海・北京小吃紀行~プロローグ」からの続きです。)

お目当ての炒肝のお店は、鼓楼のすぐそばにある姚記炒肝店。

前海沿いにある爆肚張から鼓楼に向かう途中、私はちょっと弱気になって言った。
「炒肝、そんなに特別おいしいってもんでもないんですけどね。」

酒徒さんは、「今更何を?」とでも言いたげな複雑な表情だ。
でも、二軒も連続でふられて、これでおいしくなかったらあまりにも申し訳ない。
ヘタレな私としては、予防線を張っておきたかったのだ。

姚記炒肝店は、開いていた。
よかった~。
まずはほっと一息。

町の食堂みたいな店内には、
まだ11時にもならないのにもう注文待ちの列ができていた。
店内に充満するモツとお醤油の匂いに否が応でも期待は高まる。

「炒肝の小碗2つと、鹵煮火焼1つと、それからビール!」
奥のカウンターで注文し、ステンレスのトレーに乗せてもらってそのまま席へ。

えっと、ビールのコップももらわなきゃ。
カウンターに戻って店員さんに声をかけた。
「コップを2つください。」
「お碗を使って!」
「!」

ひゃあ!ビールを頼んでお碗が出てきたのはさすがに初めてだ。

「これで飲めって言われました・・・」
白いお碗を手に席に戻ると、酒徒さんがのけぞった。

思わず二人して記念撮影。

P1030565_1.jpg


昔、散装(san3zhuang1=量り売り)でビールを売っていた当時は、
こんな風にお碗で飲んだというけれど・・・
いやいや、愉快、愉快。
これを愉快と思えるかどうかで、
中国生活を楽しめるかどうかが決まるのかも。

では・・・
お碗をゴチンとつきあわせて、乾杯。
ふーっ。
やっぱりビールは普[口卑](pu3pi2)、普通の燕京[口卑]酒に限る。

さて、炒肝である。
P1030564_1.jpg

炒肝は、豚のモツを醤油で煮込んで煮汁にとろみをつけたもの。

「ところでこれ、なんで炒肝っていうんでしょうね・・・」
酒徒さんが、素朴にしてキモの質問をぶつけてきた。
「えーっと、なんででしょうね・・・」
そういえば、それは調べてなかったゾ。

煮込みなのに、なぜ「炒(chao3=炒める)」なのか?
後で調べてみたら、
作り方の説明のなかに、「炒める」という工程が入っているものもあるが、
別の説明では「煮込みであって、炒めない」となっていたりして、
正直言ってよく分からない。
ただ、満族の言葉で「煮る」を「炒」と言うことからでは?
という説を見つけた。
それらしい説明ではあるけど・・・どうなのかなあ。

名前の由来はさておき、お味である。
よく煮込まれたモツのうま味、
クニュクニュッ、ムニュムニュッとしたかみ心地、
とろりんとした煮汁あんの舌触りと
つるりんとしたのどごしが何とも言えずクセになる。
ここのお店の煮汁にはニンニクがたっぷり入っていて、
それもまた風味豊かでなんともいえない。
私は結構、好きなのだ。

でも、
「特別おいしいものではない」と予防線を張ったものの、
酒徒さんがまずいと言ったらどうしよう。

一口食べて、酒徒さんは言った。
「うん、まあこんなもんかなという感じですね。」
うんうん、そうなんですよ。
でもまずくはないですよね。

「モツ、少ないなあ・・・」
あ、はい。
そんなにモツ自体は入っていないんです。
ショボーンとなる私。

とは言え、酒徒さんのスプーン運びはいっこうに止まらない。
「食べてる間にだんだんおいしくなってきましたよ。」
ああ、よかった。
ほっと胸をなでおろす私。

かく言う私は、モツはすっかり食べ尽くしたというのに、
いつまでもあんをすくっては食べ、すくっては食べしていた。
なんかこう、クセになる味なんだよね、これ。
このぷるぷる、つるるん具合がたまらないのよね。
ゆるーい煮こごりと言えばいいだろうか。

炒肝。
見た目は地味だけど、あなどれない一碗なのだ。

ところで、このお店ではもう一品食べていた。
それが鹵煮火焼。
詳しくは次のエントリーで。

(「後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
 姚記炒肝店
 東城区鼓楼東大街311-1(鼓楼湾東南角)
 *鼓楼に向かって右(東)側から裏手に続く細い道を入ると
  すぐ右手にあります。


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
*pdfファイルです。


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コメント
この記事へのコメント
お碗ビール
ayaziさん、どうも。
やはり【姚記炒肝店】で検索かけたら、ココに行き着きました。
旨そうだな・・・
お碗ビールは、昔はよくありましたね。
2008/06/04(水) 07:39 | URL | 井上@亜運村@北京 #2AkPuCis[ 編集]
井上@亜運村@北京さんへ
おいしいですよ!
このお店、炸灌腸も名物です。
後海界隈散歩のおやつにぜひどうぞ!
お碗ビール、さすがに私はリアルタイムでは経験しておりませんが、豪快でこれもなかなかよかったです。
2008/06/04(水) 13:37 | URL | ayazi #-[ 編集]
丼ビール
丼でビール、私は上海のお店で出合ったことがあります。
からのどんぶりが出てきて、周りを見ると、それでビールを飲んでいました。ほとんど冷やしてなかったようです。夏の冷したビールだったら、丼のせいで、あたたまりそうですね。
また、乾杯ではこぼれそうですね。
http://4travel.jp/traveler/nao0880/pict/11146065/
2008/06/05(木) 08:19 | URL | nao0880 #4aiYG7/g[ 編集]
nao0880さんへ
丼とはまた巨大サイズですね。
しかも飲んでるビールがサントリーってとこが、なんだかすごい取り合わせ。
冷えてないビールも、慣れるとそれはそれでオツな味かも・・・と思えるようになってきました。
私もだいぶん現地化が進んでいるようです。
2008/06/05(木) 14:52 | URL | ayazi #-[ 編集]
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