烤串流浪記

烤串流浪記
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羊肉串放浪記
烤串流浪記(kao3chuan4 liu2lang4ji4)
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【データ】とき:2月11日/ところ:東四十条付近と麦子店付近/ねだん:記事参照

東四十一条にある、胡同のワイン・レストラン「Pallete Vino(派楽坊)」
ここに行く時に前を通りかかる清真の店が、いつも気になっていた。

お店の外に設けられた串焼きコーナーからもうもうと上がる煙、
夏場はこのまわりに小さな折り畳みテーブルと腰掛が出て、
道端で酒盛りする人がたくさんいる。
実にそそられる光景だ。
Pallete Vinoに行くのでなければ、
思わずふらふらと吸い寄せられて「羊肉串!」と声をかけてしまいそうになる。

でも逆に言うと、
ここを通りかかる時はいつもにPallete Vinoで食事をするので、
気になってはいても食べるわけにはいかず。
それである日、今度は気になる清真の店を目指して行ってみよう、
という話になった。

メンツはプリックさん、Mさん、それとayaziの3人。
「Pallete Vinoのある路地の入り口のお店で」
と待ち合わせをする。

その気になるお店は、西北華伊老冶拉麺。

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煙もくもくの串焼きコーナーを横切り、お店の中へ。
が、思ったよりお客さんが入っていない。
二階へ行ってみると、
そこにはガヤガヤうるさい若者のグループが一組いるほかに誰もいない。
店員さんははじっこのテーブルに腰掛けてだらけた風情。
もう、やる気なんてつゆほどもない。
「春節前なのに、なんでおれら仕事してないといけないんだよ、ったく」
と顔に大きく書いてある。

嫌な予感はしたものの、まずは羊肉串を注文。
普通の羊肉と、軟骨と、ジャガイモ。

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・・・嫌な予感、的中。
肉は大きめだけどぱさついていて旨みに欠け、
軟骨はコリコリ感に欠け、
ジャガイモはほくほく感に欠ける。

「どうします?ここはこれだけ食べて出ちゃいましょうか」
「うん、ビール飲み終わったら出よう」

そそくさとお会計して、だらけた店員さんに別れを告げる。
はい、あんたたち、もう仕事しなくていいよ。

「じゃあ、隣の店に行ってみましょうか」
「隣のほうがお客さん入ってたしね」

まあ、こんなこともあるさ。
しょっぱなから一敗してケチがついちゃったけど、次で勝てばいいし。
と気を取り直し、河岸を変えて仕切りなおし。

二軒目は、西安麺荘。

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今まで意識してなかったけど、ここは陝西料理のお店なんだね。

入り口左手にある大鍋で作っている羊肉湯が気になって注文。

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「これ、何か入ってるよね」
「羊だけって感じじゃないよね」

お店のうたい文句は「原汁(yuan2zhi1)=ほかに何も加えていない、100%の」だけど・・・
同じ羊肉湯なら、こっちのお店のほうが断然おいしい

まわりに飲んでいるお客さんが多かったので、気になって頼んでみたお酒。

小長安 精品黄桂稠酒(xiao3chang2an1 jing1pin3 huang2gui4 chou2jiu3)
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米酒(mi3jiu3)。
モチ米やアワから作るほんのり甘いお酒。
お酒といってもほとんどアルコール度数なしなので
ジュースみたいなもの。

串もいかないとね。

羊肉串(yang2rou4chuan4)と板筋(ban3jin1)/烤饅頭(kao3 man2tou)
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鶏脖(ji1bo2)=鶏の首のところ/烤翅(kao3 chi4)=鶏手羽
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マントウは香ばしくてまずまずの味だったが、ほかは「・・・」
ただし、鶏手羽はプリックさんから
「うん、この手羽はおいしい」
と好反応。

ほかに頼んだもの。

虎皮尖椒(hu3pi2 jian1jiao1)/腊汁肉夾[食莫](la4zhi1 rou4jia1mo2)
尖椒の炒めもの/無発酵パン[食莫]にお肉をはさんだ中華風ハンバーガー

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尖椒を炒めただけの虎皮尖椒は、意外と好き。
ここのは豆[豆支]が入っていて風味が豊かだったけど、いかんせん油っぽかった。
肉夾[食莫]も今ひとつ。

「これは亮馬橋のお店のが一番だな」
とプリックさんがつぶやく。
プリックさんの肉夾[食莫]NO.1は、
亮馬橋から三全公寓へ行く小道沿いにあるお店のもの。
私は中戯留学時代に食べた帽児胡同に出ていた屋台のものだ。
帽児胡同の屋台はもうなくなって食べられないけど、
亮馬橋の店のは今度食べてみるか。

さて、ここまで食べてはみたものの、
食事をここで締めくくるほど納得できるおいしさではない。

「確か、肉餅の店が近くにありましたよね」
「うん、すぐそこですよ。ああ、あそこも羊肉串がありますよ!」

そうだそうだ!
平安十条肉餅店があったじゃないか!
あそこなら、大きくはずすことはない。
二軒目も早々に席を立ち、次の店へと向かった。

店を出て、十条平安肉餅店のある方向を見てみると・・・
く、暗い。

「お店、電気ついてませんね」
「春節前だからもう閉めちゃってるんだ・・・」

がっくし。
三軒目は幻に終わった。

さて、どうしよう。
そこそこ量は食べているけど、このまま食事を終えるのはやはり納得できない。

「ウチの近くに韓国系の串焼き屋があるけど、そこに行ってみます?」

と声をかけて四軒目へ。
翰城焼烤串王だ。

24時間営業で、燕京ビールを瓶のまま飲みながら串焼きをがっついている
地元のオッサンたちが集うディープな店。
以前エントリーした時は、
手放しでおいしいとは言わずともまあまあという感じだったのだが、
この日はてんでダメ。
羊肉もマントウもタレの味が濃すぎてヘビー。

プリックさんもMさんもほとんど口をつけず、
それどころか口数までだんだん少なくなってくる。

おまけに半ばやぶれかぶれで頼んだクコ入りの白酒、蒙古口杯には
3つのうち1つしかクコが入っていなかった。

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「だめだ!これじゃ終われん!」
「こうなったら、ジパングへ行ってさつま揚げを食べるしかない!」

すぐ近くにある和をコンセプトにしたバー、JIPANGUへの移動を決定。
飲みかけの蒙古口杯をお持ち帰りし、
(カップがなんともレトロで可愛いので、プリックさんがご所望)
店を出たところの植え込みで残った白酒をジャーッと捨て(飲みきれなかった)、
JIPANGUへ向かう。

JIPANGUはワイン会のAさんがセレクトしたワインがあって、
「二次会はワインで」という時によく行っている。
プリックさん、Mさん、ayaziはワイン会仲間でもあるので、
この三人で行くことも多い。
和一心から提供のお料理もあるので、ちょっとした食事もできて重宝だ。

▼JIPANGUについては、Aさんのブログで詳しく紹介されています。
北京情報 75 -食べ歩き編 21 JIPANG-
北京情報 81 -食べ歩き編 23 JIPANGU 2-
北京情報 108 - JIPANGU 追加 ワイン アイテム決定!! -

*Aさんは現在、ほっこりおばんざいのお店、萬菜のためにワインを選定中。
 楽しみです!
北京情報 149 - 食べ歩き編 34 萬菜 -

▼「北京。おいしい生活。」の「萬菜」関連エントリーはこちら。
【萬菜】ほっこりおばんざい
【萬菜】幻の(?)煮込みハンバーグ
【萬菜】海量網友聚会

と、話が激しくそれたが、
蒙古口杯の空きグラスをぶら下げた「羊肉串放浪の旅」ご一行様は
「さつま揚げ♪さつま揚げ♪」と心で歌いながらJIPANGUのドアを開け、
カウンターに座るなりさつま揚げを注文。

負け続けた羊肉串放浪の旅も、終わりよければすべてよし。
さつま揚げが食べられれば、すべてを水に流そうじゃないの。

ところが。

「っごめんなさい!さつま揚げ今やってないんですよ」
オーナーの一人Mいけるさんの言葉に、しばし言葉を失って固まる私たち。

「がーん。とことんハズレだ。今日・・・」
カウンターテーブルにつっぷしそうな勢いのプリックさん。
しかし、いかに今日の放浪の旅が不毛だったかを説明するプリックさんを
さらなる不幸が襲った。

「え?蒙古口杯って、普通はクコ入ってますよ。
 2~3個入ってることもありますから。
 3杯頼んで2杯がクコなしなんて、それは珍しいですよ!」

さらに、ガーン。
そのショックからか、
お持ち帰りしてきた3つのカップのうち1つを割ってしまうプリックさん。

とことん、ハズレ。
これだけ外し続ける日も珍しい。

シメのさつま揚げはあたりめに化けた。
羊肉串放浪の旅を終えたさすらいの旅人3名は
この日の傷心を癒すかのように白・赤ワインを流し込み続け、
夜は更けていったのだった。


■お店情報■
西北華伊老冶拉麺
*Pallete Vinoのある東四十一条の東角にあります。

西安麺荘
*西北華伊老冶拉麺のすぐ左隣です。

翰城焼烤串王
*朝陽公園西路と農展北路がぶつかるT字路の南角にあります。

■お知らせ■

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cover_manpuku.jpg
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは☆
烤串流浪記、とてもおもしろかったです。読者の気持ちとしては、うまかった、美味しかった、の連続よりも、このような恵まれない放浪記のほうにより親しみを感じます。皆さんの表情が見えてくるようです。亮馬橋とか亮馬河は懐かしいですね。わたくし、1999~2000年には三全公寓に棲んでいました。美食を探し求めてのハズレ旅の放浪記、これからも積極的に掲載してください。くり返しになりますが、読む側としてはこちらのコンセプトのほうがぜんぜん面白いです。自分に直接関係のない他人の不幸は、きわめて刺激的なエンタテインメントですからね。
2010/03/28(日) 16:41 | URL | 一葉 #-[ 編集]
一葉さんへ
うふふ、他人の不幸は蜜の味、ですもんね。
この日はほんと、とことんついてませんでした。
これだけ外しまくるのも珍しいので書いてみたのですが、お楽しみいただけたようでよかったです(笑)。
三全公寓にお住まいでしたか。
あのあたりもだいぶ変わりましたよ。
2010/03/29(月) 13:31 | URL | ayazi #-[ 編集]
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