【沸騰魚郷】手剥笋

【沸騰魚郷】手剥笋
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[RSS] [Admin] [NewEntry]

皮つき筍のやわらか煮
手剥笋(shou3bao1sun3)
P1050052.jpg

【データ】とき:7月2日/ところ:燕莎橋・沸騰魚郷/ねだん:10元代

前菜というより酒肴か。
江浙菜だけあって紹興酒に合うとのことだが、この日はビールのつまみとして頼んだ。

標高の高い山地に生える野生の筍を、薄皮ごとやわらかく煮てある。
味付けは、ほんのりと調味料やお酒の味が感じられる程度。
中華としてはかなりの薄口の仕上がりだ。

それと言うのも、濃い口にしてしまってはこの料理の最大の魅力を損なうから。
その魅力とは、筍の皮の香り。

皮をむいて一口かじると、
笹の葉のような青々とした香りが一気にむおんっと口腔に広がる。
それはもう、口の中に笹の香りのついた煙玉を投げたような、
大変に衝撃的な香りの拡散体験だ。

「これは・・・」
瞠目する友人。
そしてつぶやく。
「当たりだ。」

あまり期待せずにオーダーしたのに、思わぬ大収穫。
こんな時、食の神様がそばにいるのを感じずにはいられない。

歯ごたえも素晴らしい。
やわらかく煮込まれているので筋張ることもなく、
それでいて筍独特の歯ごたえはきちんと残している。

手剥(shou3bao1)と名のつくだけあって、手で簡単に皮をむくことができる。
はやる気持ちを抑えつつ、
地味で無骨な色合いの皮を一枚、また一枚と剥いでいくと、
中からつるりとした筍が現れる。

P1050053.jpg


まるで卵のむき身のようなつややかなその姿を拝むと、
努力が報われたような気持ちになる。

ところで、「剥いでいく」という行為はなんだかやっぱりエロティックだ。
ことに中から現れるのが玉の肌のようなむき身だったりすると、
妙に官能的な気分をそそられる。

と、こんなことを考える私はおやぢ化しているんだろうか。

それはともかく、
食べるのに手間がかかる料理というのは不思議な魅力があるものだ。

ぱくりと口にするまでのもどかしい時間を、
おしゃべりしながらやり過ごすもよし、
集中して黙々と過ごすもよし、
酒杯をゆっくりと傾けながら過ごすもよし。

そして首尾良く準備が整った時の達成感。
口に運ぶその瞬間の高揚感。
口にして美味を感じてからの満足感。

そしてまた、手を動かしながらする会話というのは、
会話だけに集中しているよりも趣きや深みが増すように思うのは気のせいだろうか。

人は時に、何か別のものが間に介在しているほうが、
深く心を通わせることができるらしい。

そこに何かがあることで、
人と人との間にある何かが取り払われるからだろうか。


■お店情報
沸騰魚郷(燕莎店)
北京朝陽区新源南路甲3号
8455-2333
*昆崙飯店のはす向かいの路地を奥へ入っていくと突き当たりにあります。
 他にも春秀路本店や、賽特店など支店多数。
 でもこのお店が一番おいしい。


■ブログランキングに参加しています。
 ポチッとクリックしてくださるとうれしいです!
banner2.gif
↑人気blogランキング(カテゴリー:グルメ)
a_02.gif
↑FC2のブログランキング(カテゴリー:アジア)

スポンサーサイト

[RSS] [Admin] [NewEntry]

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。