2007年04月

2007年04月
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ワタリガニ
梭子蟹(suo1zixie4)
P1030662.jpg

【データ】とき:4月14日/ところ:天津大港・小古林飯庄/ねだん:おごりだったので不明

中国で蟹と言うと上海蟹。
中国語では大閘蟹(da4zha2xie4)と言う。
陽澄湖産が最高級とされていることかも分かるとおり、上海蟹は淡水の蟹だ。

今回食べたのは海の蟹。
ワタリガニだ。

真っ赤に蒸し上がったワタリガニは、上海蟹よりかなり大振り。
これは食べでがありそう。

パカリと甲羅を開ける。

P1030663.jpg


お味噌もたっぷり。身もしっかり。

さあ、シャコに続いては蟹との格闘開始だ。

まずは甲羅をやっつける。
甲羅にお酒や蟹酢を入れる人もいるが、
最近、私は蟹だけをそのまま食べるほうが美味しいと思うようになった。
蟹だけで十分うま味があるから。

甲羅をきれいにさらった後は、身を左右半分にバキッと割る。
さらにそれをいくつかに小分けして、
足をつかんで身のところの肉をやっつける。

身の部分をクリアした後は、足だ。
はさみの部分から始まって、1本ずつ順番にやっつける。
きれいに殻が外れると気分爽快。
それが無理なら、蟹のツメを使ってほじくり出す。
それも無理なら、歯を立ててしがむ。

ただでさえ、中国人どうしの食卓で発言が少なくなりがちな私なのに、
シャコ、蟹と続く格闘でますます口数が減る。

中国人どうしがワーッと話し出すと聞き取れないことも多いし、
話が見えなくて会話のとっかかりを探すのも難しい。

S氏とM氏はなんたって大学の同窓生。
大学時代のことやら彼らの知り合いの話題になると、
聞き取れていても何のことを言っているのかが今ひとつ見えないのだ。

勢い、ひたすら蟹を食べ続けることになるのだな。

すると、
「これもどうぞ。」
というホストM氏の声と共に、私の取り皿に蟹がもう1ハイ置かれた。

どうやら黙々と蟹を食べ続ける姿を見て、
私が無類の蟹好きだと思ったらしい。

「ayaziはホントにきれいに蟹を食べるなあ。」
隣でS氏も感心したような呆れたような表情だ。

いや、あの、正直なところ蟹にそんなに執着がある訳じゃないんだけどな。
今ひとつ会話に入っていけないから、
思わず知らず蟹ちゃんとコミュニケーションに熱が入ってしまっただけで・・・。

ま、いっか。
2ハイ目の蟹ちゃんとの格闘が、かくして始まったのであった。

■お店情報
小古林飯庄
 天津市大港区津岐公路上古林海鮮一条街889号
 022-6321-2110/7835

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シャコ
皮皮蝦(pi2pi2xia1)
【データ】とき:4月14日/ところ:天津大港・小古林飯庄/ねだん:おごりだったので不明

シャコが旬を迎えている。

倹約を是とする天津の人々は、
無駄遣いせずにつましく暮らすことを美徳とすると言う。

そんな天津の人にとっても、海鮮だけは例外。
海鮮を食べるために家財を質に入れても、
ぜいたくだと非難されたり、
やりくり下手だと言われることもない。

なぜなら、海鮮には旬があるから。

今、食べておかなければ、次の旬は来年。
こればかりは、質屋の世話になってでも、外すわけにはいかないのだ。

その天津のシャコは今が旬。
天津っ子にならうわけではないけれど、これはやはり食べに行かねば。
ある日曜の昼すぎ、天津行きの汽車に乗った。

P1030645.jpg


目的地は、大港。
天津市内からさらに車で一時間ほど海側に行ったところにある。
数年前にできた小古林という海鮮レストランが人気を呼び、
「海鮮一条街」(海鮮ストリート)ができているのだという。

ドライブ好きの友人から、
「美味い海鮮レストランがある」という噂を聞いた友人S氏が
「想了半年」(半年間思い続けた)という強い思い入れを持ち続けた小古林。
「小」と名はついているものの、行ってみたらそこは巨大な海鮮レストランだった。

食材を選ぶ水槽エリアからしてこの大きさ。

P1030648.jpg


これ、右半分。
左側にもこれと同じくらいの水槽が並んでいる。

オーダーは地元のM氏にお任せ。
どんな料理が出てくるか分からないというのも、また楽しいものだ。

オーダーを終えると、エレベーターで上の階にある個室へ。
そこで料理が出来上がってくるのを待つのだ。

ちょこちょこと前菜をつまんでいると、やってきましたピーピシア。

P1030655.jpg


シャコは中国語で皮皮蝦(pi2pi2xia1)だ。

南のほうだと炒めて食べることも多いようだけど、
こちらではゆでて食べることのほうが圧倒的に多い。

それにしてもでっかいな、このシャコ。

P1030657.jpg


日本で寿司ネタになるシャコはペラッペラで、
実はずっと「シャコなんておいしくないのに・・・」と思っていたけど、
こっちのシャコを見て、目から鱗が落ちた。
でっかくて肉厚なのだ。

「うーん。甘い!」
お隣で一足先にかぶりついた女性が、思わず漏らした。

ああもう!シャコはこれだからもどかしいのだ。
蝦系はただでさえ殻を外すのが面倒なのに、
シャコには脇腹にトゲトゲまであるんだもの。

ようやく殻を外し終えて、私も一口。
ややっ。
「ホントに甘い!」
シャコの身の自然な甘さが口いっぱいに広がる。

旬のシャコとは、こんなにプリプリとして、しかも甘いものなのか・・・。

「何これ、全然メスがないじゃないの!?」
お隣の女性が不満を漏らす。
すると本日のホストM氏が、
シャコの山からメスを探し出してきて彼女の取り皿に載せた。
ついでに私の取り皿にも一つ。

オスより小振りで地味ななりをしているのがメス。
ちょうど背綿のようにうっすらと卵が入っているのが見える。

P1030658.jpg


プチプチとお口ではじけるシャコの卵。
身はオスのほうが食べでがあるけど、メスもまた捨てがたい。

甲殻類はいったん食べ出すと会話も何もかもそっちのけになってしまっていけない。
シャコの殻との格闘に夢中になっていて、「乾杯」のタイミングも逸してしまいがちだ。

もっとも、「海鮮にはビールを合わせちゃいけないから」という理由で
この日のお酒は白酒。
「逸してしまいがち」くらいでちょうどいいかも。

おっといけない、みんながグラスを持ち上げたぞ。
慌ててシャコの殻と格闘していた手をおしぼりで拭き、私もグラスを手にする。

「乾杯!」

とろりとした白酒をぐっとあおると、
シャコをたっぷり詰め込んだ胃袋めがけて
焼け付くような感覚が食道を駆け下りていった。


■お店情報
小古林飯庄
 天津市大港区津岐公路上古林海鮮一条街889号
 022-6321-2110/7835

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昔ながらのアイスキャンデー
老冰棒(lao3bing1bang4)
P1030604.jpg

【データ】とき:4月のある日/ところ:オフィス/ねだん:いただきもので不明

四月のとある日の午後。
根児が、久しぶりに会社に顔を出した。

「これ、みんなで食べてください。」
と言ってなにやら大きなビニール袋をデスクに置いた。
「アイスです。冷蔵庫に入れておきますから。」

のぞき込むと、ざっと見ても棒アイスが20本くらいある。
あらあら、またこんなに買って来ちゃって・・・
ウチの会社には何人人がいると思っているの?

と言いつつ、私もありがたく一本ごちそうになることにした。
緑豆アイス、ミスターバナナ(香焦先生!)、クランキーチョコアイスなどの中から選んだのがこれ。
老冰棒。

P1030603.jpg


「冰棒(bing1bang4)」は、棒アイス、それもアイスキャンデーのこと。
「冰棍児(bing1gun4er)」とも言う。

「老(lao3)」はもちろんお年寄りという意味ではなくて、
「昔ながらの、以前からの」という意味だ。

パッケージに描かれているように、
その昔は街角でこんなアイス売りが子供たちに大人気だったんだろうな。

味は・・・
普通のかき氷の水(すい=砂糖水)そのもの。
実はこれが一番おいしいのだな。

最近はこういうシンプルな味のアイスキャンデーが少なくなったように思う。
日本でも、みぞれ味(クリーム)なしのカップ入り氷アイスを買おうと思うと、
意外に苦労する。
イチゴや抹茶などの味が付いていたり、
金時味だったり、
みぞれでもクリームが真ん中に入っていたりするのだ。

あちこち探して、ようやく「ここに行けばたいてい置いてある」という場所を見つけた。
どこだと思います?

それは、病院の売店。

母が入院していた当時、しきりにみぞれ味の氷アイスを食べたがった。
あちこち探した挙げ句に、入院先の病院の売店で発見した。
全くもって、灯台もと暗し。

売店のおばちゃん曰く、
「食欲がないけど氷アイスなら食べられるっていう患者さんが多いんですよ。
 でも、あんまり甘いのは、ねえ?
 糖尿の人も多いからね!」

母がまさにその状態。
深く納得しつつ、心の中に結び目ができてしまったような気持ちで、
みぞれアイスを買って帰った。

私がすくって口元に運ぶみぞれアイスを
「おいしい、おいしい」
と言って、
母は何さじも何さじも食べた。
思えばあのアイスが、母が食べた最後の食べ物になった。

「どうやら、昔ながらのアイスキャンデーの冷たさがつーんと鼻腔を駆け上り、
 私の涙腺まで刺激してしまったようだ。」

なーんて、クサイことを書いてしまいそうになるじゃないか!
(書いたけど)
いかん。

「昔ながらの」なんていうネーミングのせいだ!
くそう、老冰棒にやられた。


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春餅
春餅(chun1bing3)
P1030628.jpg

【データ】とき:4月14日/ところ:光煕門・東北春餅王/ねだん:ぜんぶで50元

*やっとのことで探し当てた東北春餅王、結局閉店してしまいました。
 現在は普通のレストランとして営業しています。(2008/10/31附記)


東直門から城鉄(地下鉄13号線)に乗って郊外へと向かっていたある日。
地上へと出た電車の窓から何気なく外を見ていた私の目に
ある店看板が飛び込んできた。
それは見慣れた筆跡でこう書かれていた。

「東北春餅王」

電車は、東直門から2つ目の駅、光煕門に到着しようとしていた。

*****

「東北春餅王」

この店をどれだけ探したことだろう。

初めて行った時、店は呼家楼にあった。
勤め先の老板の知り合いが
「美味い春餅の店があるから」と連れて行ってくれたのが始まりだった。

春餅は、大きめの春巻きの皮に好みの具を載せて
くるくると巻いて食べる料理。
春を告げる料理として、立春に食べる習慣がある。

P1030629.jpg

↑こんな風に具を好きなだけ乗っけて、くるくるっと。手巻き寿司みたい。

東北春餅王の春餅は、
厚くもなく薄くもない絶妙な皮、
巻き込む具の豊富さとユニークさ、
そして春餅とセットで食べるトウモロコシ粥の美味さとで、
ちょっとした噂になっていた。

お世辞にもきれいな店とは言えなかったが、
それを十二分に補う魅力がこの店にはあった。

以来、自分でも何度か通い、日本から友人が来ればここに案内した。
誰を連れてきても、絶賛だった。

その店が立ち退きになったのは、通いだしてしばらくたってからのこと。
引っ越し先は、左家庄。

以前の呼家楼よりも近くなったこともあって、
この店にも結構通った。
ところが、ここも立ち退きの憂き目に遭う。
二環路から空港高速へと続く高架道路の建設と
緑化計画のあおりを受けたのだ。

今度の引っ越し先は国貿橋の東側。
ちょうど私が日本に帰国していた時期にあたっていて、
この店には、一度も行っていない。

北京に戻ってから
建国門外大街添いに見覚えのある看板を発見して懐かしく思ってはいたものの、
なかなか行く機会がなかった。
そうこうしているうちに、ここも店を閉めたという噂を聞いた。

東北春餅王が、消えた。

それ以来、いくつか別の春餅のお店には行ってみたものの、
どこも東北春餅王の味にはかなわなかった。

とりわけ、東北春餅王オリジナルの具、
細切りジャガイモのピリ辛揚げが懐かしかった。

東北春餅王よ、今何処・・・?

そんな断ちがたい思いを抱えていた頃、
思いがけず車窓から懐かしい看板を目にすることになったのだ。

*****

胸一杯の期待と、ぺこぺこりんのお腹を抱えて、
光煕門を訪れたのはある土曜日の昼下がりのこと。

いよいよ想い続けた東北春餅王との再会だ。

新しい店は、ちょっとこぎれいになったとは言え、
おんぼろ路線は健在。
そっけないサービスもまた健在だ。
ヘンなところで安心する。

さて、今日は何を巻き巻きして食べようか。

まずは大定番のもやし。
春雨と一緒に炒めたヤツにしようかな。
P1030624.jpg


これも大定番の醤肘肉。
P1030623.jpg

豚すね肉の醤油煮込みだ。

そしてこれこれ、ほうれん草と卵の炒めものもおいしいのだな。
P1030621.jpg


最後にこれが、この店オリジナルの具。
P1030625.jpg

ジャガイモをほそーくスライスして、唐辛子と一緒に揚げたもの。
香菜が利いている。
パリパリとしたスナック感覚の揚げ上がりが楽しい。
これを春餅の具にするというのが何ともユニークなのだ。

「ウチのオリジナルメニューです。他にはありませんよ。」
と大姐も言ってたけど、ほんとにそう。
いくつか春餅のお店に行ったけど、この具にはお目にかかれなかった。

おっと忘れてはいけない。
春餅にはお粥がつきもの。
それも、トウモロコシのお粥が定番だ。

東北春餅王のトウモロコシ粥はこれまた絶品で・・・
と言いたいところだったのだが、
なぜか出されたのは小米粥(xiao3mi3zhou1=アワのお粥)。
P1030630.jpg

あれ?トウモロコシじゃないの?
あのトウモロコシのお粥が好きだったのに。

「どうしてトウモロコシじゃないの?」
「トウモロコシくずが手に入りにくくなっちゃって・・・」
「えー、でも前はトウモロコシのお粥だったでしょう?」
「今はアワに変えたんです。」

おお、なんてことだ。
あのトウモロコシ粥あっての東北春餅王だったのに。

久しぶりに再会したなじみの店は、
やっぱりほんの少しよそよそしくなっていた。


■お店情報
 東北春餅王
 城鉄(地下鉄13号線)光煕門駅で降り、
 柳芳駅方向にしばらく歩くと、右手にあります。

*やっとのことで探し当てた東北春餅王、結局閉店してしまいました。
 現在は普通のレストランとして営業しています。(2008/10/31附記)



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果物いろいろ氷砂糖飴がけ
冰糖葫蘆(bing1tang2hu2lu)
P1030591.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:鼓楼前・小売部/ねだん:2元

(「後海・北京小吃紀行~炸咯吱」からの続きです。)

「さて、どうしましょうか。」

[火考]肉季快餐店で麻豆腐、豆汁を満喫した北京小吃固め食い隊は、
次なる行き先を巡って頭をひねっていた。

実は、私たちには懸案になっている小吃があった。
それは、最初にチャレンジしたのに開店前だった
皇城根[衣答][衣連]火焼の[衣答][衣連]火焼だ。

[衣答][衣連]火焼は、いわば棒餃子のような食べ物。
棒状になってはいるが、日本人が思い描く焼き餃子にきわめて近い、
なかなかにおいしい食べ物だ。

酒徒さん、実はもう食べたことがあるそうなのだが、
せっかく北京に来たのでぜひ味わって帰りたいとの由。

「それなら、最後に寄って食べていきましょう」
と話がまとまってはいたのだが、
しかし・・・

問題が二つあった。

一つは時間。
制限時間四時間の固め食いツアーのタイムリミット、午後2時が迫りつつあった。

もう一つはお腹具合。
後先考えずよけいなものを頼むayaziのせいで、二人ともお腹は満タン。

さすがに餃子はキビシイ。
しかも、餃子は最小でも2両からしか頼めない。
つまり、複数の種類を頼むと、テーブル一杯に餃子が並ぶことになる。
さらに悪いことに、棒餃子はお持ち帰りしてもおいしさ半減なのだ。

二人してうーむと頭をひねった末に、私に妥協策が浮かんだ。
餃子はあきらめる代わりに、
もう一つリクエストにあがっていたメニューを食べるというものだ。

「じゃあ、最後に冰糖葫蘆を食べてしめる、というのはどうですか?」
「あ、いいですね。そうしましょう!」
一口答応。
酒徒さんが大きくうなずいた。

そうと決まれば、善は急げ。(<善なのか?)
さっそく行動開始だ。
煙袋斜街を抜け、地安門外大街を鼓楼へと向かう。

鼓楼手前の小売部の店先に、水飴がけの花が咲いていた。

P1030590_1.jpg


街角でカバーもかけずに作り置き・・・
「ホコリ調味料もたっぷりね」
心の中でそうは思いつつも、やっぱり1串いただくことにする。

酒徒さんは、冰糖葫蘆の王道、山査(shan1zha1=サンザシ)。
甘酸っぱいサンザシとやさしい氷砂糖の甘みが人気の定番メニューだ。

サンザシだと1串食べきる自信のない私は、
草苺(cao3mei2=イチゴ)にしようかと迷った末に選んだのがこれ。

P1030594_1.jpg


「僕ら、かなりヘンな人ですよ。」
人々の視線も気にせず、鼓楼をバックに大はしゃぎで写真を撮り、
さっそく一口。

ん?

あっ、これってむかごだと思ってたけど、
棗だったのーーーーッ!?

ただでさえ甘ったるい干した棗をさらに氷砂糖で水飴がけ。
だ、だめだ・・・
とても食べきれない。

「ごめんなさいしてもいいですかねえ・・・」
「いいんじゃないですかね。」

半分までなんとか食べて、あとの半分はくず入れにサヨナラしてきた。
ごめんね、棗ちゃん。
段ボールで作った簡易ゴミ箱の中で、
棗の冰糖葫蘆はなんだか寂しそうだった。

なーんて、センチメンタルな気持ちとは裏腹に、
おなかのほうはもうこれっぽっちのスペースもないくらいポンポコリン。

「じゃあ、お気をつけてー。」
とホテル経由で空港に向かう酒徒さんを見送った後
申し訳程度にウォーキングなどしてみたけれど
お腹は減るはずもなく・・・
その晩は何も食べずに床についたのだった。

(「後海・北京小吃紀行」はこれで終わりです。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
 鼓楼のすぐ南側の売店


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
*pdfファイルです。


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緑豆餅の素揚げ
炸咯吱(zha2ge1zhi)
P1030587_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:煙袋斜街・[火考]肉季快餐店/ねだん:10元代だった・・・?

(「後海・北京小吃紀行~豆汁」からの続きです。)

お碗にたっぷりの豆汁、さらには麻豆腐まで頼んだというのに、
なんと[火考]肉季快餐店ではもう一品注文していた私。

「これも行っておきますか?」
と打診する私に、酒徒さんも
「攻めますね・・・」
と賞賛なのかあきれているのか分からないコメントで答える。

「同意」と解釈して注文。

なぜってね、これ、お店のご主人の強力推薦メニューだったんだもの。

新しくお客さんが入る度に、
ご主人はレロレロ北京方言でメニューを紹介する。
「豆汁に麻豆腐、炸咯吱!本場の北京小吃だよ!!」
どこのテーブルでも、必ずだ。

実は、北京小吃の店には「お上りさん」もとても多い。
他の都市から観光でやって来て、
「いっちょ名物の北京小吃とやらを食べてみよう」
という人たちだ。

爆肚を食べた前海沿いの爆肚張でも、
まわりのテーブルに座ったのはふだん北京小吃など食べそうもない若者たちだった。

普段から食べ付けているおなじみさんという風情ではなく、
ガイドブックやネットで仕入れた情報をもとにメニューと睨めっこしている様子は、
外国人の私たちと大差はなかった。

「北京小吃」は、地元ッ子の生活の一部というより、
旅行者の旅先での一イベントとしての色合いのほうが濃くなりつつあるようだ。

だからこそ、ご主人もまるでバカ(失礼)の一つ覚えみたいに、
「豆汁に麻豆腐、炸咯吱!本場の北京小吃だよ!!」
を繰り返しているのだ。

さて、そのご主人おすすめの炸咯吱は、
緑豆(一説によるとエンドウ豆)の澱粉で作った餅状のものを油でカラリと揚げ、
ニンニクをたっぷり入れた酢醤油につけて食べる料理だ。

香ばしく揚がった外側部分と、中のとろりとやわらかい部分とで異なる食感が味わえ、
噛んだ感じが咯吱咯吱(ge1zhige1zhi=グチュグチュ、クチュクチュ)しているので
この名があるらしい。

テーブルに出された揚げたての炸咯吱。
きつね色(を通り越してやや焦げ色だが)の外側を見る限りでは
ちょっと薩摩揚げみたいでなかなか美味しそうだったのだが、
一口噛んで動きが止まってしまった。

「うーん、これは・・・」
「なんでしょうかね、これは・・・」

薩摩揚げを想像したのがいけなかったのかもしれない。
あまりにも予想を裏切る食感だったのだ。

咯吱咯吱というか、どろりん、むにゅりんとした噛みごたえ。

くず粉や上新粉をほんのちょっぴりのお湯で溶いて、
それをムリムリ団子状にして揚げたとでも説明すればいいのだろうか。
もしくはういろう?

固いんだかやわらかいんだかどっちつかずの質感が煮え切らない。
さらに、
味付けのほうも甘いんだかしょっぱいんだかどっちつかずでこれまた煮え切らない。

タレをつけると少しは食べられるかなという感じになるが、
また食べたいという料理ではないなあ。

ごめん、[火考]肉季快餐店の老板。
これはいただけなかったよ。

麻豆腐と豆汁で二勝、炸咯吱で一敗。
二勝一敗の成績で、[火考]肉季快餐店を後にした固め食い隊員ふたりなのであった。

(「後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆」に続きます。最終回です!)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
  [火考]肉季快餐店
 西城区煙袋斜街75号


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
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豆汁
豆汁(dou4zhi1)
P1030586_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:煙袋斜街・[火考]肉季快餐店/ねだん:10元代だった・・・?

(「後海・北京小吃紀行~麻豆腐」からの続きです。)

ようやく最大の目的、豆汁である。

豆汁は、緑豆から春雨を作るときの残り汁を発酵させたもの。
ブクブクと泡立った表面、灰汁のようなどぶ色、そして饐えたような匂い・・・
中国語で「[食叟]」(sou1=すえる、酸っぱくなる)や
「臭」(chou4=臭い)と表現されるこの匂いと味は、
中国人ですら敬遠する人が多いという。

何度も書いているけれど、
これを飲めれば北京人の仲間入りと言われるほどのくせ者だ。
嫌いな人には毛嫌いされるが、好きな人にとってはたまらない味。
日本人にとっての納豆とかくさやのイメージだろうか。

思いがけず大きなお碗で出された豆汁を見て、二人して思わず目を見張る。
固め食いに固め食いを重ねたおなかには、なかなかヘビーな量だ。
熱々と見えて、お碗からはさかんに湯気が上がっている。

酒徒さんはこの日が豆汁デビュー。
なみなみと豆汁が注がれたお碗を前に、息を整えている風にも見える。
一口。
酒徒さんの顔が輝いた。

「これは飲めますね。酸っぱい系が好きな人にはいけますよ。」
おめでとう!あなたも北京人の仲間入りです。

この店の豆汁は、割合薄めに仕上げてあって飲みやすい。
饐えたようなクセのある味も控えめ。

ちなみに写真に一緒に写っているのは、
つけあわせの漬け物と焦圏(jiao1quan1)という揚げたパイのようなもの。
P1030586_1.jpg

これをかじりながら豆汁を飲むのが、正しい豆汁の飲み方だ。
豆汁と漬け物、そして焦圏は切っても切れない黄金の組み合わせ。
ぜんざいやお汁粉に漬け物がついてくるような感じだろうか。

[火考]肉季快餐店の豆汁は薄めでさらりとしていたけれど、
徳華居の豆汁はもっとどろりとした口当たりで、
緑豆の風味が強く感じられ、
麻豆腐と兄弟分だということが味覚で実感できる。

P1010717.jpg

↑これが徳華居の豆汁。灰汁みたいだね、ホントに。

豆汁の老舗として有名な天壇の「老磁器口豆汁児店」のも飲んだけど、
やっぱり私は徳華居の豆汁が一番好み。
次回はぜひ徳華居で飲むぞ、と固く決意する私だった。

*徳華居については、リンクの「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」に詳しく書きました。
 日経アジアのページからどうぞ。

★徳華居についてのお知らせ★ 
 大好きだった徳華居ですが、どうやら閉店してまったようです。
 この「北京小吃紀行」の時もすでに店が閉まっていましたが、
 その後再訪しても一向に開く気配がなく、どうやら移転もしくは閉店したみたい。
 とても残念!
 それから、このブログを見て足を運んでくださった方、申し訳ありませんでした。


あ、最後にひとつ注意事項を!
豆汁はくれぐれもあったかいうちに飲むこと。
冷めると饐えたような臭みが立ってしまって、飲み下すのが困難になるので。

(「後海・北京小吃紀行~炸咯吱」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
  [火考]肉季快餐店
 西城区煙袋斜街75号


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
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麻豆腐
麻豆腐(ma2dou4fu)
P1030589_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:煙袋斜街・[火考]肉季快餐店/ねだん:10元代だった・・・?

(「後海・北京小吃紀行~杏仁豆腐」からの続きです。)

北京小吃固め食い、ちょっと寄り道してしまったが、
ここらで軌道修正して本筋に戻らなくてはなるまい。

次なる目的地は「徳華居」。
鼓楼と鐘楼の間の広場横にある、ayazi一押しの小吃店だ。

昼前だとまだ開いていないだろうから、と
わざわざ午後一番のタイミングをねらって行ったのだが、
なんとその地味な(ぼろい)入り口にはしっかりと錠前がかかり、
青空市場で買ったとおぼしきくたびれて色あせた柄物の一枚布がドアのガラスを覆っていた。

一押しなのに!
ここの麻豆腐と豆汁はホントに美味いのに!

閉められた扉を前に、そんな詮ないことを考えてみるものの、
ここで開くかどうかも分からない扉をにらんでいても始まらない。
気を取り直して、煙袋斜街にある[火考]肉季快餐店へと向かった。

[火考]肉季快餐店は、前海のほとりにある羊肉焼き肉の老舗、
[火考]肉季がやっている小吃専門店。
あそこなら、もう営業中だということを確認済みだし、
豆汁があるのもチェック済みだ。

煙袋斜街を銀錠橋方向にずんずん歩いていくと突き当たり正面に建っているが、
意外に見落とされているようだ。
お店の前までお連れした酒徒さんも、
「こんなところに・・・」
と盲点をつかれた様子。

「お二人さーん!」
と威勢がいいんだか、素っ頓狂なんだか分からない奇妙に甲高い声に送られて、
苦笑しながら二階への階段を上った。

さて、酒徒さんである。
北京生活はなかなかのベテランだし
ayazi同様ローカルグルメをこよなく愛する同好の士だけれど、
実は豆汁デビューを果たしていないのだという。

このお店の一番のお目当てはもちろん豆汁。
小吃やら杏仁豆腐やらビールやらで、ぱんぱんたぷたぷのおなかを抱えては、
正直言って豆汁だけ飲めばもう十分なのだが・・・
豆汁を頼むからには、やはりこれもクリアしておきたい。
有無を言わせず、私が勝手に頼んだのがこの麻豆腐だ。

ふう。またしてもここまでが前置き。
どんどん前置きが長くなる傾向にあるな。

さて、麻豆腐というのは、緑豆から春雨を作る際に出るかす、
つまり緑豆おからを羊の油で炒めた料理だ。
緑豆おからの他には、大豆や青豆、青菜の漬け物などが入っていて、
ラー油を利かせてほんのり辛く仕上げてある。
豆汁は緑豆を引いた時に出る残り汁から作るから、麻豆腐と豆汁とは兄弟分にあたる。
ほらね、セットになってるでしょ?
どっちも味あわないとね。

豆汁と同じで、これもかなり好き嫌いが分かれる料理だ。
緑豆おから自体にクセがある上に、
羊の油をたーーーっぷり使うのでかなり羊くさい。
クセの少ない素油(su4you2=普通の食用植物油)を好む人もいる。

北京料理を謳ったレストランで出されるのは作り置きが多いらしく
すっかり冷めてポソポソしているが、
小吃店で食べる麻豆腐はたいてい作りたてのほっかほかだ。

これがまた最高の酒の肴なのね。
ちょろり、ちょろりと箸の先ですくって嘗めているうちに、
お皿の上の麻豆腐はいつの間にかなくなってしまうのであった。

麻豆腐は、おいしそうには見えない。
これ以上地味になりようがないほど彩りもなにもない見た目で、
フォトジェニックからはほど遠い。

P1030589_1.jpg

↑だってこんなだもん。(再掲)

実は密かに思っているのだが、まるで牛の●●●みたいで、
お世辞にも
「わあ、おいしそう!」
なんて訳にはいかない。

でも、ローカルグルメ愛好家にとっては、たまらない味。
ふんわりとしたおからと菜っ葉の漬け物の塩気と酸味、
そしていいアクセントになっている大豆の歯ごたえ。
口に含めば、緑豆の風味がほわんと広がる。

この美味さを知った後では、
牛の●●●みたいな見た目もまったく気にならない。
それどころか、
性格も最高で働きもので愛嬌もあるんだけど
器量がよくないためにお嫁に行けない娘さんを、
「器量は十人並みだけど中身は最高なのよ」
なんて強力推薦するおせっかいな近所のおばちゃんみたいな気持ちになってしまうのだ。

この日の[火考]肉季快餐店の麻豆腐はちょっとゆるゆるだった。
個人的にはもう少ししっかりしたのが好みだ。
麻豆腐はいろんなお店で食べているけど、やっぱり徳華居が一番かな。

P1010710.jpg

↑これが徳華居の麻豆腐。やっぱり地味だ~。

*徳華居については、リンクの「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」に詳しく書きました。
 下の日経アジアのページからどうぞ。


(「後海・北京小吃紀行~豆汁」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
  [火考]肉季快餐店
 西城区煙袋斜街75号


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
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杏仁豆腐
杏仁豆腐(xing4ren2dou4fu)
P1030579_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:南鑼鼓巷・caffe il sole:/ねだん:22元

<今更ですがお知らせ!>
六渡さんのカフェ・イル・ソーレは、三全公寓近くの龍宝大厦に移転しました。
 カフェ・イル・ソーレ
 朝陽区麦子店36号龍宝大厦1階
 010-6591-5141

今南鑼鼓巷で営業しているお店は、経営者が変わっています。
本家「神奇的杏仁豆腐」を味わいたい方は、龍宝大厦のカフェ・イル・ソーレへどうぞ!
(1/28付記)


(「後海・北京小吃紀行~芥末白菜」からの続きです。)

東興順を後にした「小吃固め食い隊」。

酒徒さんの
「双皮[女乃]酪が食べたいんですけど、いいですか?」
とのリクエストに応えて、向かったのは南鑼鼓巷にある文宇宮廷[女乃]酪。

ここは、清朝の宮廷ゆかりのチーズデザートやミルクプリンを扱うお店だ。
「双皮[女乃]酪」というのは、
ミルクプリンのうちでも表面に脂肪分のしわがにじっと寄ったタイプのもの。

腹ごなしも兼ねて、南鑼鼓巷までぶらりぶらりと胡同散歩。
適当な胡同を選んでひょいっと入ってみれば、
そこは老北京の情緒が色濃く残る下町の世界だ。

江沢民の肝いりで導入されたという健康器具広場、
通称「青空ジム」を冷やかしつつ歩く。
こんなんで腹は減らないか・・・。

南鑼鼓巷にはとっとと着いてしまった。
腹が減るどころではない。

「確か左だったと思うんですけど・・・」
南鑼鼓巷に突き当たってどちら側に進むか迷う。
つくづく頼りにならないガイドだこと。

文宇宮廷[女乃]酪に着くと、なんと間の悪いことにお店の座席はもういっぱい。
ショーケースをのぞき込んではみたものの、
座席がないとなるとお碗入りのプリンはちょっときびしい。

「どうします?」
「うーん。そういえば、杏仁豆腐がおいしいお店があるらしいですね。」
「イルソーレですね!」
「どうですか?」
「おいしいですよ。」
「じゃあ、そこに行ってもいいですか?」
「いいですよ!」

北京小吃固め食いと銘打ったからには、
ここはぜひとも文宇で食べたいところだったけど、
ちょっとぐらい寄り道しても誰も文句は言わないだろう。

ということで、宮廷ミルクプリンが杏仁豆腐に化けたのであった。
北京小吃じゃないので、番外。

ふう。長い前置きだった。
ここからようやく杏仁豆腐。

カフェ・イルソーレは、
在北京写真家の六渡達郎さんが南鑼鼓巷に開いたカフェ。
もともとは彼が趣味で作っていた杏仁豆腐が噂を呼んで、
「神奇的杏仁豆腐」(ミラクル杏仁豆腐?)という名前までつき、
ついにはカフェまで作るにいたったのだという。

寒天や凝固剤を使わず、
一から丁寧に作る杏仁豆腐のレシピは門外不出だそうで、
だからこの店で出している杏仁豆腐は
すべて六渡さんが自ら作ったものだ。

P1030147_1.jpg


ぷるるんとした弾力はないけれど、なんとなーく控えめなかたまり具合や、
ほのかな杏仁の香りがとても上品。
上にちょこんとあしらわれたクコの赤が白い杏仁豆腐によく映える。

「神奇的」とまではいかないまでも、
時々、贅沢して食べたくなる一品だ。

ん?贅沢?

そうなのだ。
この杏仁豆腐、22元と高いのである。

すべて手作りで丁寧に仕上げてあることを考えると、
22元という値段は妥当なのだと思う。
この値段設定でも遠くからわざわざ食べにくる方もいる
というのはうなずける話ではある。

ただ、
「安くて気軽に食べられて、そしておいしい」ローカルグルメを愛するayaziとしては、
この杏仁豆腐を手放しで賞賛してはいられない。

誤解のないように書き添えておくけれど、おいしいのだ。
22元という値付けにも納得している。

単にローカルグルメスタンダードが染みついてしまった私にとっては、
「数元だけどそこそこのお味のミルクプリン」
のほうがどうやら磁力が強いらしい、
ということを再確認したという訳なのだった。

(「後海・北京小吃紀行~麻豆腐」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆

■お店情報
 caffe il sole(カフェ・イル・ソーレ)
 東城区南鑼鼓巷79号
 010-6407-3730
*繰り返し書きますが、おいしいですよ!杏仁豆腐!

<今更ですがお知らせ!>
六渡さんのカフェ・イル・ソーレは、三全公寓近くの龍宝大厦に移転しました。
 カフェ・イル・ソーレ
 朝陽区麦子店36号龍宝大厦1階
 010-6591-5141

今南鑼鼓巷で営業しているお店は、経営者が変わっています。
本家「神奇的杏仁豆腐」を味わいたい方は、龍宝大厦のカフェ・イル・ソーレへどうぞ!
(1/28付記)



■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
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白菜の辛子和え
芥末白菜(jie4mobai2cai4)
P1030567_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:前海・東興順(爆肚張)/ねだん:えーと?

(「後海・北京小吃紀行~爆肚」からの続きです。)

おなかのふくれ具合もかえりみずに果敢に頼んだ一皿がこれ。

とは言えメインはあくまでも爆肚なので、
それほどおなかにたまらない箸休め程度の軽い気持ちで頼んだのだが、
これが意外に当たりだった。

白菜のマスタード漬けである。

P1010712.jpg

↑写真がぶれたので、別のお店(徳華居)で以前撮ったものをアップ。

説明のまま、見たままのストレートな味なのだが、
しんなりした中にもシャキシャキ感を残した白菜がさわやか。

思いがけずツーンと鼻腔と目を直撃する辛子の辛み。
ビリビリとくる刺激を和らげようと、ビールが進む。

「これは、意外に・・・」
酒徒さんともども、箸が止まらない。

「この辛子が口にしみるんですけど」
ちょうどアレルギーで口角が荒れて切れてしみるにも関わらず、
私も箸が止まらない。

辛子が口角の患部に触れないように気を遣いながらなので、
たいそう骨が折れるのもなんのその。

二人して争うように食べ続け、
爆肚の箸休めどころか
気づけばこの一皿もほとんどきれいに平らげてしまった。

春のうららの前海で船人たちを眺めながら爆肚を満喫した東興順。

「えーと、次はどうしますか?」
「ちょっと甘い物でも行きますか?」

後海界隈の北京小吃固め食いは、
舞台を南鑼鼓巷に移してさらに続くのであった。

(「後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆

■お店情報
 東興順(爆肚張)
 西城区前海東沿17号
 *無名酒[口巴]の右隣です。


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ゆで羊モツ
爆肚(bao4du3)
P1030568_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:前海・東興順(爆肚張)/ねだん:25元と15元?

(「後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼」からの続きです。)

さて、炒肝と鹵煮火焼(とビール)でおなかはそこそこふくらんでしまったものの、
酒徒さんとめぐる「制限時間四時間 北京小吃固め食い」はまだまだ始まったばかり。

時計を見れば、「11時からだよ!」と怒鳴られてしまった東興順ももう開店している時間だ。

「じゃあ、爆肚いきましょうか。」
「はい。」

爆肚というのは、羊(または牛)モツをゆで、
ごまだれにつけて食べる料理のこと。
北京小吃の代表選手だ。

爆(bao4)は熱湯でさっとゆでること、
肚(du3)はモツ、正確には胃袋のこと。
*「肚」は、「おなか、腹」という意味の時は「du4」ですが、
 この場合は三声で「du3」と読みます。(2008.3.17付記)


もと来た道を戻って、前海のほとりへと出る。

四代にわたって味を守り続ける爆肚の老舗、東興順は、
前海のほとりにさりげなく建っている。
「老字号」の名を持つ歴史あるお店だ。

P1030576.jpg


実は、私もこの店は初挑戦。
「いかにも~」なオンボロ鄙びた店構えに心惹かれつつ、
そのあまりにもオンボロ鄙びた風情ゆえに
店内に足を踏み入れる勇気と機会を逸してきた。

けれど、今回はなんと言っても酒徒さんという強い味方がいる。
意を強くして素朴すぎるほど素朴な店の門をくぐった。

「こっちへどうぞ!」
と言われるままに店内に入ってみれば、
なんとそこは窓一面の前海ヴュー!
しかもちょうどいいことに窓際の席に陣取れた。

さて、オーダーは・・・と、やっぱりここは羊で決まりだろう。
そしてやっぱり百葉(bai3ye4=センマイ)だろう。

P1030569_1.jpg


ここの百葉がまた絶品だった。
黒が鮮烈!
とげとげがしっかり!
肉自体も肉厚で実にうまい。

さらにもう一品は・・・
あ、これこれ。

P1030570_1.jpg


肚仁(du3ren2=ミノの一部)。

前に紀行文を書いた時に、かなりムキになって探したけど、
結局そのものずばりの名前は分からなかった。
どうやら、ミノの一部で、きゅっとすぼまった口のところらしい。

一匹の羊(または牛)でほんの少ししかとれないので、貴重品。
故に値段も25元とかなりの贅沢品だ。

でも、それだけの価値はある珍味。
味自体にそれほど目を見張るところはないのだが、
食感がなんとも不思議なのだ。
ゴムのようなムニムニした弾力と、
シャクッとした歯切れのよさが同居している。

「これは美味いですね。」
酒徒さんも納得。
ああ、ほっとした。

うらうらとした日差しを窓越しに浴びながら、
窓の向こうに前海、
テーブルには極上の爆肚と燕京。

P1030572_1.jpg


食べながら居眠りでもしそうなくらい、至福の時だった。

さて、食い気の女、ayaziのこと、
おなかスペースを考えないといけないのに、
こりもせずまたサイドディッシュを頼んでいた。

(「後海・北京小吃紀行~芥末白菜」に続きます。)

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固焼きパン入り豚モツ煮込み
鹵煮火焼(lu3zhu3huo3shao1)
P1030563_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:鼓楼・姚記炒肝店/ねだん:7.5元

(「後海・北京小吃紀行~炒肝」からの続きです。)

これからまだまだ固め食いしないといけないというのに、
食い気が理性を圧倒。
炒肝以外にもこんなのまで頼んでしまった・・・。

鹵煮火焼は、豚モツをお醤油で煮込んだもの。
鹵煮(lu3zhu3)というのは、お醤油味で煮染めることを言う。

炒肝はレバーと腸が中心だけれど、
鹵煮火焼にはいろんな部位のモツが入っていて、
モツのごった煮といった風情だ。

食感的にも、
クニュクニュ、モチュモチュッの他にも、
ふわふわ、ふにゅふにゅもあって、
バラエティに富んでいる。

炒肝と決定的に違うのは、とろみがついていないこと。
とろりとくずあんのような煮汁の炒肝に対して、
こちらは割合さらりとしている。

もう一つの違いは、厚揚げが入っていることだ。
モツのうま味のよく出た煮汁が厚揚げにしっかりと染みこんでいて美味い。

モツと厚揚げがたっぷり入った一碗はそれだけでもかなりのボリュームだが、
実はお碗の底のほうにまだ具が隠れている。
それが火焼(huo3shao1)。

火焼は、中華風の固焼きパン。
つぶしたおまんじゅうのような形と大きさ。
ただし、かなりしっかりとした生地に焼き上がっている。

この固焼きパンを適当な大きさに切ったものが、
お碗の底に沈んでいるのだ。

この火焼がまた、汁をたっぷり吸い込んでいていい。
しっかりした生地が汁でふやけてふにゅふにゅした感じがたまらない。
汁かけご飯や、パンにソースをつけて食べるのが好きな人なら、
はたまたおせんべいを嘗め食いしたり、
オレオを牛乳につけて食べたりするのが好きな人なら、
クセになること請け合いだ。

モツ、厚揚げ、それに固焼きパン。
そして適度なボリューム。
「お野菜は入っていないけど、これ一杯で立派な食事になりますね。」
私がそう言うと、酒徒さんもうなずいた。

お隣の席では、
背中を丸めた年配の男性が、
鹵煮火焼をゆっくり、ゆっくり、お碗からすくって食べていた。

4~5元で食べられる他の麺物に比べると、
一碗7.5元はそう安い値段ではない。

11時前に、一人で鹵煮火焼を食べるおじいちゃん。
鹵煮火焼が大好物なんだろうか。
一人暮らし?
老伴児(lao3ban4er=連れ合い)に先立たれてしまったのかな。
それとも、家族と一緒に暮らしているけど、
これが楽しみで一人で時々やってくるとか?

一碗の鹵煮火焼と一人の老頭児(lao3tou2er=お年寄り)。
なんとなく物語が始まりそうな、そんな町の小吃店のワンシーンだった。

P1020111_1.jpg


↑今回撮った写真が痛恨ブレブレ写真だったので、以前撮った物をアップ。
これは九門小吃内に入っている小腸陳の鹵煮火焼。
プロフィール写真に使っているものです。

(「後海・北京小吃紀行~爆肚」に続きます。)

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■お店情報
 姚記炒肝店
 東城区鼓楼東大街311-1(鼓楼湾東南角)
 *鼓楼に向かって右(東)側から裏手に続く細い道を入ると
  すぐ右手にあります。


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豚モツの醤油煮込み
炒肝(chao3gan1)
P1030564_1.jpg

【データ】とき:4月8日/ところ:鼓楼・姚記炒肝店/ねだん:2.2元(小碗)

(「後海・北京小吃紀行~プロローグ」からの続きです。)

お目当ての炒肝のお店は、鼓楼のすぐそばにある姚記炒肝店。

前海沿いにある爆肚張から鼓楼に向かう途中、私はちょっと弱気になって言った。
「炒肝、そんなに特別おいしいってもんでもないんですけどね。」

酒徒さんは、「今更何を?」とでも言いたげな複雑な表情だ。
でも、二軒も連続でふられて、これでおいしくなかったらあまりにも申し訳ない。
ヘタレな私としては、予防線を張っておきたかったのだ。

姚記炒肝店は、開いていた。
よかった~。
まずはほっと一息。

町の食堂みたいな店内には、
まだ11時にもならないのにもう注文待ちの列ができていた。
店内に充満するモツとお醤油の匂いに否が応でも期待は高まる。

「炒肝の小碗2つと、鹵煮火焼1つと、それからビール!」
奥のカウンターで注文し、ステンレスのトレーに乗せてもらってそのまま席へ。

えっと、ビールのコップももらわなきゃ。
カウンターに戻って店員さんに声をかけた。
「コップを2つください。」
「お碗を使って!」
「!」

ひゃあ!ビールを頼んでお碗が出てきたのはさすがに初めてだ。

「これで飲めって言われました・・・」
白いお碗を手に席に戻ると、酒徒さんがのけぞった。

思わず二人して記念撮影。

P1030565_1.jpg


昔、散装(san3zhuang1=量り売り)でビールを売っていた当時は、
こんな風にお碗で飲んだというけれど・・・
いやいや、愉快、愉快。
これを愉快と思えるかどうかで、
中国生活を楽しめるかどうかが決まるのかも。

では・・・
お碗をゴチンとつきあわせて、乾杯。
ふーっ。
やっぱりビールは普[口卑](pu3pi2)、普通の燕京[口卑]酒に限る。

さて、炒肝である。
P1030564_1.jpg

炒肝は、豚のモツを醤油で煮込んで煮汁にとろみをつけたもの。

「ところでこれ、なんで炒肝っていうんでしょうね・・・」
酒徒さんが、素朴にしてキモの質問をぶつけてきた。
「えーっと、なんででしょうね・・・」
そういえば、それは調べてなかったゾ。

煮込みなのに、なぜ「炒(chao3=炒める)」なのか?
後で調べてみたら、
作り方の説明のなかに、「炒める」という工程が入っているものもあるが、
別の説明では「煮込みであって、炒めない」となっていたりして、
正直言ってよく分からない。
ただ、満族の言葉で「煮る」を「炒」と言うことからでは?
という説を見つけた。
それらしい説明ではあるけど・・・どうなのかなあ。

名前の由来はさておき、お味である。
よく煮込まれたモツのうま味、
クニュクニュッ、ムニュムニュッとしたかみ心地、
とろりんとした煮汁あんの舌触りと
つるりんとしたのどごしが何とも言えずクセになる。
ここのお店の煮汁にはニンニクがたっぷり入っていて、
それもまた風味豊かでなんともいえない。
私は結構、好きなのだ。

でも、
「特別おいしいものではない」と予防線を張ったものの、
酒徒さんがまずいと言ったらどうしよう。

一口食べて、酒徒さんは言った。
「うん、まあこんなもんかなという感じですね。」
うんうん、そうなんですよ。
でもまずくはないですよね。

「モツ、少ないなあ・・・」
あ、はい。
そんなにモツ自体は入っていないんです。
ショボーンとなる私。

とは言え、酒徒さんのスプーン運びはいっこうに止まらない。
「食べてる間にだんだんおいしくなってきましたよ。」
ああ、よかった。
ほっと胸をなでおろす私。

かく言う私は、モツはすっかり食べ尽くしたというのに、
いつまでもあんをすくっては食べ、すくっては食べしていた。
なんかこう、クセになる味なんだよね、これ。
このぷるぷる、つるるん具合がたまらないのよね。
ゆるーい煮こごりと言えばいいだろうか。

炒肝。
見た目は地味だけど、あなどれない一碗なのだ。

ところで、このお店ではもう一品食べていた。
それが鹵煮火焼。
詳しくは次のエントリーで。

(「後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■お店情報
 姚記炒肝店
 東城区鼓楼東大街311-1(鼓楼湾東南角)
 *鼓楼に向かって右(東)側から裏手に続く細い道を入ると
  すぐ右手にあります。


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
 よろしければご一読ください! → 日経アジアのページ

日経アジア → <NIKKEI GALLERY・バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>。
*pdfファイルです。


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先週のある日、上海に赴任した酒徒さんから、
「北京に行くことになりました。」とメールをいただいた。

北京を離れる時の宿題になっていた、後海・小吃めぐりを決行したいとの由。

喜んで道案内を引き受けた。
と言うより、自分が食べたかっただけ、か。

よく晴れた日曜の朝。
10時に、棒餃子のお店、皇城根[衣答][衣連]火焼で待ち合わせた。

当日3時すぎの便で上海に戻られる酒徒さん、
午後2時には後海を後にしなければならない。

私たちに与えられた時間は4時間。
4時間で、果たして何軒回れるか?
果たしてどれだけ胃袋に詰め込めるのか?

強力胃袋の真価が問われる、

制限時間四時間!北京小吃固め食い!!

である。

P1030568_1.jpgP1030591.jpgP1010717.jpg

さて、寛街にある皇城根[衣答][衣連]火焼に着いてみると・・・
あれ?酒徒さん、お店の外に立っている。

「おはようございまーす。」
とご挨拶して、ふとお店を見ると、
あれ?服務員、窓拭いてる。
いやな予感・・・

店に入ると、服務員が言った。
「10時30分からですよ。」
やっぱり。
まだ準備中だった・・・。

「じゃあ、前海沿いの爆肚のお店にしましょうか。」
「あ、はい。」

幸い、うららかないい天気。
街歩きにはうってつけだ。
寛街から地安門まで歩いてそこから北上し、
金錠橋を渡って前海沿いをお散歩がてら歩く。

お目当ての爆肚のお店は、東興順。
又の名を爆肚張。
四代続く老舗の爆肚店だ。
ところが・・・

お店には「休息」の札。
ガンガンガンと窓をたたくと、中にいた服務員さんが怒鳴った。
「11時からだよ!」

・・・ご、ごめんなさい酒徒さん。
下調べ不足な導遊で。

「えっと、絶対開いていそうな炒肝から行きましょうか。」
「あ、はい。」

いきなり二軒にふられて始まった「後海・北京小吃紀行」。
ここからようやく本題だ。
ふう。

(「後海・北京小吃紀行~炒肝」に続きます。)

【後海・北京小吃紀行フルラインナップ!】
後海・北京小吃紀行~プロローグ
後海・北京小吃紀行~炒肝
後海・北京小吃紀行~鹵煮火焼
後海・北京小吃紀行~爆肚
後海・北京小吃紀行~芥末白菜
後海・北京小吃紀行(番外)~杏仁豆腐
後海・北京小吃紀行~麻豆腐
後海・北京小吃紀行~豆汁
後海・北京小吃紀行~炸咯吱
後海・北京小吃紀行~冰糖葫蘆


■『日経ギャラリー』1月号で、同じテーマの食べ歩き紀行文を書きました。
 「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」
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日経アジアのページから → <バックナンバー> → <vol.59(2007年1月号)>
  → <特集1「胡同の小吃食べ歩き-北京 後海」>へ。
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鴨スープ鍋
老鴨湯(lao3ya1tang1)
P1030548.jpg

【データ】とき:4月7日/ところ:牡丹園・香姐 老鴨湯/ねだん:ぜんぶで96元

骨付きダック肉と、大根のお漬け物をくつくつと煮込んだスープ。

まずはお肉と大根を、スープだけでいただく。
香菜と浅葱をたっぷり入れて・・・

ダックは脂がよくのっていて意外にもたれるけれど、
これはとてもあっさりした上品なスープに仕上がっている。

お肉もさっぱり。
ダック肉らしいしっかりムッチリとした歯ごたえは残しながら、
しつこさがなくて食べやすい。

思いがけずヒットだったのが軟骨。

P1030545.jpg


コリコリ軟骨好きにはたまらない。

このさっぱりスープの裏の主役が、ちょっと酸味のある大根の漬け物だ。
ダックと大根のお漬け物はどうやら定番の組み合わせらしい。

スープだけで十分おいしいので、
何もつけずにそのまま食べてもいいけれど、
食べ続けているとさすがに飽きてくる。

そんな時には、
麻醤(ma2jiang4=ごまだれ)や辣醤(la4jiang4=辛子だれ)につけて食べよう。

このスープ、お鍋としても食べられる。

P1030550.jpg


この日の具材は大根、山芋、春菊。
ほっこりとした甘みのある山芋が出色。
これが主食がわりになったのと、さらにスープとビールでお腹たぷたぷ。
仕上げの麺までは届かなかった。
無念・・・。

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【データ】とき:3月6日/ところ:上海・保羅酒楼/ねだん:わすれました~(汗)

涼菜篇からの続き)
撃沈で幕を閉じた涼菜パート、気を取り直して熱菜パートに突入。

椒塩排骨
スペアリブの塩山椒風味揚げ
P1030181_2.jpg


骨、ないんだけど。
塩山椒が山盛りになってついてくると思ってたんだけど。
衣にちょぴっと入っているだけだった。むー。

蟹粉煮干絲
ほぐし蟹肉と干し豆腐の細切りのスープ煮

P1030182_2.jpg


実はこれ、私の好物。
普段は蟹の入っていないものを頼むんだけど、今回は贅沢して蟹粉入り。
これはまあ、まずくなるはずがない、か。

魚肉入り揚げ麩ボールと青梗菜の炒めもの
P1030186_2.jpg


上海料理お得意の透明スープあんかけ。
こういうタイプの炒めものを頼もうと思うと、いつもはエビになっちゃう。

「なっちゃう」とか言ってるところからして、上海料理に対する無知を露呈している?

これは酒徒さんとお連れ嬢のオーダー。これも、普通においしかった。
この揚げ麩、なんていう名前だったっけ?おでんの具にもよさそうだから、KIB●Nあたりで売ったら意外と日本でもいけるかも。

雪菜炒粉皮
雪菜と粉皮の炒めもの

P1030184_2.jpg


あーもうなんだか上海料理なんだか違うんだかよく分からなくなってきた。

でも、雪菜(高菜みたいなちょっと辛みのあるお漬けもの)は南のほうの食材だから、一応上海あたりの料理になるのかな。

これ、美味しかった!

強力胃袋集団の箸の進みが一気に加速。つるつるした粉皮の食感がよかったのはもちろんだけど、本当の理由は別のところにあると私は踏んだ。

ところどころに赤く輝く物体・・・そう、唐辛子だ!

なんのことはない。辛かったからおいしかったのね。

インゲンのXO醤炒め
P1030187_2.jpg


「XO醤もの頼んでいいですか?」
上海料理レストランでXO醤はないだろうと思いつつ、甘甘攻撃に耐えかねて弱気になった私は、思わず安パイに走った。

「これはまた定番ものですね。」
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、酒徒さんも苦笑する。

でも、正直に言おう。これがこの日一番美味しかった!XO醤万歳、万歳、万々歳!

生煎包
ごま付き焼き包子

P1030192_2.jpg


最後の最後にこのボリュームある生煎包を頼み、しかも嬉々としてほおばる面々!

強力胃袋軍団(<いつの間にか「軍団」になったぞ)の面目躍如。

お肉たっぷり、生地もたっぷり。お腹が破裂するかと思うくらい詰め込んで、会食はようやく幕を閉じたのだった。

なんだか、後半はおよそ上海料理っぽくないオーダーになってしまった。
そして、上海料理っぽくないメニューであるほど、美味しかったという事実。

さて、
「甘い」
「けちくさい」
という上海料理への二大偏見は払拭されたのか?

保羅酒楼に関しては、「けちくさい」のほうは取り消してもよさそうだ。手頃な値段だし、量も北京には及ばないとは言え、まずまず。考えてみれば、お金にうるさい上海人に人気のお店だ。けちくさいはずがない。

で、「甘い」のほうはどうかと言うと・・・払拭するには、道のりはまだ遠そう。甘くなかったのは、上海料理じゃないメニューばっかりだったしなあ。

と、言う訳で、上海料理への偏見は依然として解消されずに終わり、次回の上海訪問まで持ち越されたのだった。

■お店情報
保羅酒楼
上海市富民路271号
021-6279-2827/021-5403-7239


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★このエントリーは、「北京でおなかヘンテコリン」版を再度掲載したものです。

【ポンポコリンデータ】とき:3月6日/ところ:上海・保羅酒楼/ねだん:わすれました~(汗)

春節前から話のあった上海出張。休みが明けたら「なくなる可能性大」と言われ、残念なようなホッとしたような気持ちだったのが、前の週になって大復活。

移動日は余裕のあるスケジュールをいただいたので、上海に赴任になった酒徒さん、お連れ嬢、大学時代の同級生F女史に連絡を取り、お夕飯をご一緒することにした。

この会食、私にとってはあるテーマがあった。

それは、「甘い」、「けちくさい(高いくせに量がちょぴっとしかない)」の二重苦という上海料理のマイナスイメージを払拭すること。

え?上海料理にそんなマイナスイメージはないって?
いやいや、北京生活経験者にとってはそうなんですって!
少なくとも、今回お声がけしたメンバーはそうなんですって!!

この重要任務の会場として選んだのは、保羅酒楼。地元上海っ子に人気の上海家庭料理レストランだ。

予約困難、席待ちの行列も人数が全員そろってからでないとダメ、という「攻略困難店」と聞いていたけれど、お連れ嬢が早めに現地に向かっていてくれたおかげで、すんなり席をゲット。

ご当地ビールのない上海で、限りなくノンアルコールに近い薄ーいビールを飲みつつ、まずは冷菜にチャレンジ!

(以下、正確なメニュー名と値段が不明確。あしからず・・・)

豚スペアリブの甘煮
P1030179_1.jpg


「これはよく頼むんですよ。」
と、酒徒さん、お連れ嬢がオーダーした前菜。

「甘くなくてけちくさくない」上海料理探検隊の先遣隊員おふたりが及第点を出したのなら・・・と、安心してお任せ。

うん。甘いことは甘いけど、これなら許せる。いったん揚げてある(のか?)ので、コクがあるからかな。小振りに切ってあるのも、食べやすくていい。思わず知らず箸が伸び、皿の上にはコロン、コロンと骨がたまっていく。

山菜の冷菜
P1030177_1.jpg


メニューには「野菜」と書いてあっただけ。「山菜」なのは分かるけど・・・。一体何かと思ったら、ゼンマイだった。

これはまあ、普通。可もなく不可もなし、といったところか。

まあ、滑り出しとしては、好調かな。

鴨舌
ダックの舌の冷菜

P1030178_1.jpg


「外しようがないだろう」と半ば確信して頼んだ鴨舌。
甘かった・・・(二重の意味で)。

いや、これはこれで充分美味しいのだ。ただ、普段ガッツンッ!と辛味としびれの利いたのを食べつけているからか、「んー、なんかこう、違う・・・」感が否めない。

ガシガシしがまないといけない粗野な鴨舌に慣れているせいか、やわらかく繊細に煮込まれてすっと肉離れのいいのが、かえって物足りない。

北方中国シンドロームか。

ナズナの和えもの
P1030176_1.jpg


上海ではナズナをよく食べるそうだ。これもナズナを使った冷菜の一つ。

人参やらなんやらの細切りと一緒に甘煮にしてある。ちょっと粘る感じは、松前漬けに近い。

でも、甘い・・・。これはかなり、甘い・・・。

この強力胃袋集団のテーブルで最後まで皿が空にならなかったことからして、どれだけ甘いかがうかがえるというもの。

酔香乳鳩
小鳩の紹興酒漬け

P1030180_1.jpg


鳩は大好きなのにぃ!
小型の鳥の締まったお肉は美味なのにぃぃ!!
味の方向性的には、まずくなりようがないはずのにぃぃぃ!!!

なぜにこうも甘いのか・・・。

前半、「お、これはなかなか?」と思ったのもつかの間、結果として冷菜パートは撃沈。
「甘い」神話はやはり崩れないのか?

上海料理よ、なぜにそこまで私を遠ざけるのか?

いや、私が忌み嫌っているだけだけど。

(熱菜篇に続く!)

■お店情報
保羅酒楼
上海市富民路271号
021-6279-2827/021-5403-7239


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にんにくの甘酢漬け
糖蒜(tang2suan4)
P1030210_1.jpg

【データ】とき:3月10日/ところ:回龍観・老誠一鍋/ねだん:数元

にんにく丸ごと1個!
迫力あるビジュアルに思わず後ずさってしまいそうだけれど、これ、実はかなり食べやすい。

よく漬け込まれているので、にんにく特有の臭さはほとんど感じられない。
ほんのり甘みのある味と、シャクッとした歯ごたえがクセになる。
漬け物感覚で、ちょっとした箸休めに最適だ。
イメージ的にはラッキョウに近いかも。

皮ごと完全形で出てくるが、もちろんこのまま食べる訳ではない。
皮をむき、中身を取り出して食べよう。

P1030214_1.jpg


これは羊蠍子と一緒に食べたが、[シ刷]羊肉(羊肉しゃぶしゃぶ)と一緒にもよく食べる。

なんでも、糖蒜は羊肉の臭みを消し、脂っこさを和らげるのだそうだ。
さらには殺菌作用まであるというから、なかなかの優れものだ。

羊蠍子を食べる機会はなかなかないかもしれないが、羊肉しゃぶしゃぶを食べる時には、ついでに1つ頼んでみてはいかが?


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P1030227_1.jpg

【データ】とき:3月10日/ところ:回龍観・老誠一鍋/ねだん:不明

(「麻辣羊蠍子」からの続きです。)

羊蠍子と言えば、仕上げの麺が付きもの。
二回目なくせに知ったようなことを言っておりますが。

前回の縄跳び麺のべ君がなかなかによいパフォーマンスを披露してくれたので、今回も大いに期待!

P1030223_1.jpg


ところが、今回はパフォーマンス性イマイチ。
ビロンビローンと麺を振り回してのばすのではなくて、もともと麺状になっているのを「なんとなく」引っ張って長くするだけ。
ちょっと期待はずれだった。

でも、赤い制服と白い麺のコントラストはとても綺麗で印象的。
それに恥じらい気味の店員さんの様子も、なんだか初々しい。
(↑カラオケスナックに通う日本人オヤジみたいな感想だな・・・)

オヤジみたいな感慨はさておき、のばしてもらった麺をさっそく投入。
グツグツと沸き立つお鍋で、羊蠍子のエキスたっぷりの麻辣スープがしみこんだ手延べ麺。

P1030230_1.jpg


ふんわりとやわらかな食感の麺に、花山椒と唐辛子の風味が利いたスープ。
麺を入れて食べるには、このくらい刺激があったほうがしっくりくる。
この間のオーソドックスな醤油味もいいのだけれど、こうしてピリ辛味を食べてみると、やっぱりこっちのほうが美味しい。
パンチのある味を食べ続けているせいか、どうも味の初期設定が変わってしまったらしい。

麻辣羊蠍子

【羊蠍子の関連記事】
羊蠍子でポンポコリン~「肉を喰らう」篇
羊蠍子でポンポコリン~「具を喰らう」篇
羊蠍子でポンポコリン~「麺を喰らう」
(以上、すべて「北京でおなかヘンテコリン」)


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【データ】とき:3月10日/ところ:回龍観・老誠一鍋/ねだん:不明

北京生活も10年近くになるけれど、羊蠍子に挑戦したのはついこの間のこと。
でも、すっかり羊蠍子ファンになってしまった私。
オーソドックスな正統派羊蠍子で十分美味だったのだが、連れ氏のほうは納得がいかなかったらしい。

「羊蠍子って言えば、たいてい麻辣味なんだけどな・・・」
「今度は麻辣のを食べに行くからな!」

で、わざわざ城鉄に乗って、ベッドタウン回龍観まで。
連れて行かれたお店は老誠一鍋。
老誠一鍋は、市内にもたくさん支店を出している羊蠍子チェーン店だ。

実は、羊蠍子のチェーン店には他に「老城一鍋」というのもあって、なかなかややこしい。
さらにややこしいことに、「誠」も「城」も、発音はどちらもcheng2で全く同じ。
だから、お客は「言偏の」、「土偏の」という枕詞をつけてこの2つの店舗を区別する。

どうやら「城」のほうが先に出来て、二匹目の土壌をねらった輩が「誠」を作ったとか。
諸説あるようだが、本当のところはよく分からない。

連れ氏のお薦めのお店は、「土偏の」老城一鍋。
老城一鍋の看板を確かめて、お店の中に入ってみると・・・

店が、ない。
「あれ?おかしいな。前は一階にあったのに。」
その場にいた店員風の男性に聞いてみる。
「老城一鍋は?」
「二階ですよ。」
言われて階段を上ってみれば、そこには花山椒と唐辛子の匂い。
うん、確かにそれっぽい。
でも、お店の看板は老誠一鍋。

あれ?「土偏の」老城一鍋だったはずなのに。

どうやら老城一鍋は店じまいして、あらたに老誠一鍋が開店したらしい。
乗っ取ったってこと?
うーん、ますますもってややこしい。

*****

腑に落ちないながらも気を取り直して連れ氏が頼んだのは、精品羊蠍子。
普通の羊蠍子とどう違うかと言うと、それはしっぽ。
羊さんのしっぽのところが入っているのだ。

冒頭写真に薪のようにくまれているのが、しっぽだ。

P1030215_1.jpg


これ、意外に肉付きがいいし、肉自体もとてもやわらかい。

このしっぽの部分の他にも、お鍋の下のほうに例の脊髄の塊がゴロンゴロンと積み重なっている。
これは例によって、せせって食す。

前回のは素直なお醤油味だったけど、この麻辣のも悪くない。
羊の臭みが苦手な人には、かえってこっちのほうがいいかもしれない。

具も例によって豊富。

P1030208_1.jpg


今回は、油麦菜、袋茸、大根を頼んでみた。

P1030216_1.jpg


油麦菜の鮮やかな緑が食欲をそそる。
実は、となりのテーブルで頼んでたのがおいしそうで、真似っこしたのだ。
大根はお鍋に入れてもいいし、そのまま生でかじっても箸休めになっていい。
口の中がさっぱりしておすすめだ。

さらに、鴨血。

P1030220_1.jpg


ダックの血を固めて豆腐状にしたもの。
癖があるので敬遠する人も多いが、独特の食感とうま味のファンも多い。
私もその一人。

さて、羊蠍子と言えば、仕上げの麺は欠かせない。
それはまた別エントリーで改めて。

(「麻辣羊蠍子~仕上げの麺」に続きます。)

【羊蠍子の関連記事】
羊蠍子でポンポコリン~「肉を喰らう」篇
羊蠍子でポンポコリン~「具を喰らう」篇
羊蠍子でポンポコリン~「麺を喰らう」
(以上、すべて「北京でおなかヘンテコリン」)

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ブログ「北京。おいしい生活。」は、ローカル中華の食べ歩き日記です。
1997年から北京在住のayaziが綴っています。

2007年4月に、「北京でおなかヘンテコリン」から引っ越してきました。

*****

北京の普通の人々が毎日普通に食べている
「普段着の中華料理」は、
日本で想像する中華料理とはひと味もふた味も違っています。

P1030621.jpgP1030568_1.jpgP1030628.jpg

北京ダックやフカヒレ、エビチリだけが中華なのではありません。
本場には中華丼も天津飯もありません。

北京の人たちが毎日食べている料理は、
日本人には意外な食材を使っていたり、
日本人にも身近な食材を
日本人には意外な調理法や味付けで料理していたり。

P1040084.jpgP1040462.jpgP1040002.jpg

それは
広東料理のような豪華な食材とも、
上海料理のような手の込んだ細工とも無縁の、
粗野で、おおざっぱで、豪快で、
でも身近で、親しみやすくて、安価で、
そして何より、とても美味しい料理です。

P1030914.jpgP1030591.jpgP1030206_1.jpg

このブログには、
日本人にはあまり知られていないけれど、
地元では大人気の定番料理や、
実は強力推薦の美味しいメニューがてんこ盛りです。

日本人が知っているようで知らないローカル中華の世界。

P1020111_1.jpgP1040007.jpgP1040006.jpg

そんな本場の中華の世界を、ちょっとのぞいてみませんか?

このブログでは、
基本的にはayaziが実際に食べた料理を
1エントリーに1メニューずつ、
時には食卓まるごとでお届けします。

読んでみて、
「北京って、おいしそう・・・」
「食べてみたいな・・・」
そんな風に思ったら、
どうか北京に遊びにいらしてください。

本場の中華と、
地元の人々が、
あなたに驚きと幸せをもたらしてくれますよ。

■2007年3月までのブログは、「北京でおなかヘンテコリン」でお読みいただけます。
こちらもあわせてお読みいただけると、うれしいです。

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