◆香港マカオ食い倒れ紀行2007

◆香港マカオ食い倒れ紀行2007
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そんなこんなであっちこっち振り回されつつも無事に終了した香港マカオ食い倒れ紀行。
いろんなところでご飯を食べて、
いろんな人に会ったなあ。

実は、香港に行く前に行きたいレストランをいくつかピックアップしてあったし、
食べたい物もたくさんあったけど、
あんまり実現しなかった。

留家厨房の留家煙燻鶏(スモークド・チキン)も、
グランドハイアットのワンハーバーロードのマンゴープリンも食べられなかったし、
ああそういえば、亀ゼリーもマカオのエッグタルトも食べなかった・・・

でも、満足だった。
思いがけず足を踏み入れる機会のあった会員制レストランも、
ホテルの近くの大衆食堂も、
近しい人と囲む食卓も、
初対面の人と緊張しながら囲む食卓も、
どれも意外性と出会いに満ちた得難い幸せな食卓だった。

きっちり予定を立ててそれをこなす旅もいいが、
おおらかに構えて成り行きに任せる行き当たりばったりの旅もいい。

そんなことを、大陸中国人から教わった旅だった。

■香港マカオ食い倒れ紀行・フルラインナップ
香港マカオ食い倒れ紀行2007(プロローグ)
【記酒家】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之一)
【紫荊海鮮酒家】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之二)
【中国会】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之三)
【船屋葡國餐廳A Lorcha】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之四)
【金興飯店】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之五)
【香港大学校友会】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之六)

【おみやげ】

日本の酒のアテばかりを買い込んだ今回の旅みやげの中で、唯一例外の香港もの。

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白魚の塩こしょうめ。

だけど、これはいける。
酒のアテにも、麺のトッピングにも、和えものの具にも。
サラダにのっけてもおいしいよ!
もっと買い込んでくればよかったと後悔中。


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ご学友の集う場所
【データ】とき:11月24日/ところ:香港(中環)・香港大学校友会(HK Univ Alumni Association)/ねだん:?(おごりでした)

(【金興飯店】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之五)からの続きです。)

香港最終日。
前夜の夜更かしのせいもあって、行動を開始したのは10時すぎ。
まずは画廊に顔を出す。

開幕式に間に合わなかった画集が刷り上がってきていた。
パラパラとめくりながら、雑談。
そうこうしているうちに、W氏、I女史も顔を出した。
さらに、弟氏の同級生でやはり現代アーティストのW氏(あら、またWさん!)が
お父上を連れて香港に遊びに来ているとかで合流。
さらにさらに、共通の友人らしき方とそのご家族も合流。

こんな風に、この画廊にはたくさんの中国大陸アーティストやアート関係者が次々に顔を出す。
この画廊ならずとも、香港は今や大陸アーティストの寄港地みたいになっている。
そして香港だけではない。
今日はベネチアで、明日はパリで、あさってはニューヨークで、
こんな風に中国人アーティストどうしが連絡を取り合い、
おおぜいで食卓を囲み、食べ、飲み、話し、笑い合っているのだ。
このネットワークの強固さはどうだ!
連携の緊密さはどうだ!
私は軽いショックを覚えつつ、笑顔でみんなの話を聞く。

この日も、せっかくだからみんなで食事をということになった。
画廊のスタッフが連れて行ってくれたのは、「香港大学校友会」のレストランだ。

「香港大学校友会」(HK Univ Alumni Association)は、香港大学のOB会のレストラン。

ちゃいなびの関連記事

香港大学出身の名士の名前が刻まれたプレートが壁にはめ込まれ、
この場所の本来の姿を物語る。
もともとは卒業生どうしの交流の場として使われていた普通の食堂だったが、
今では卒業生でなくても利用することができるレストランになっている。

ちなみに、香港島にある香港大学と、
九龍サイドにある中文大学とでは、
香港大学出身の医者は九龍サイドでは開業しないなど
相手の地盤を侵さないという不文律があるそうだ。
「じゃあ、勢力範囲侵犯だね、君は!」
中文大学出身なのに香港島にある画廊で働くスタッフに向かってジョークが飛んだ。

円卓にはあれよあれよと言う間に、十数人が集まった。
ご高齢のW氏のお父上から、こんな愛らしい少女まで。
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またまた思いもしない展開だ。

お料理のオーダーはまたもや画廊スタッフにお任せ。
どんなものが出てくるか、お楽しみだ。

杏汁肺湯(豚の肺のスープ・アーモンド風味)
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中に浮かんでいる肉らしきものの正体が分からなかったので、
「これ、何?」
と隣りに座った弟氏に聞いてみると、
「豚の肺。」
初物だ。

よく煮込まれたスープには、ほのかに杏仁の香りがついている。
杏仁というとスイーツしか思い浮かばないのは日本人だけで、
中国人は前菜に、そしてスープにと、実に多彩に杏仁を利用する。

豚の肺と一緒に煮込まれている野菜は白菜。
やさしい白菜の甘みと杏仁の香りにほっこりとする。

翡翠雲腿炒鴿片(蜜煮雲南ハムの唐揚げとハト肉炒め):$220
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このお店の看板メニューの一つだそう。

「雲腿」は雲南ハムのことで、豚の後ろ足を海水に漬け、陰干し熟成させたもの。
それをさらに蜂蜜に漬け、卵の黄身をつけて揚げてあるという。
ハムの塩気と蜜の甘みがケンカせず、なんとも複雑にして豊かな味わいだ。

ハト肉は手羽のところを唐揚げにしたものと、
秘伝のたれで袋茸と炒めたものが一緒に出される。
どちらも捨てがたいが、
雲南ハムの香ばしさと合わせて食べるには
しっとりと炒めだれがからまって味のしみた炒め肉のほうに軍配が上がった。

蝦とホタテ貝の炒めもの
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日本人ウケ間違いなしの、シンプルな魚介の炒めもの。
文句なく美味しい。
添えられてくる蝦醤(蝦味噌)にちょちょいとつけて食べると、ますます美味。

石斑魚(ハタの一種)の唐揚げ、豆腐、茸のうま煮
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一度揚げた皮付きの石斑魚をさらに旨味ダレで煮てある。
淡泊な白身魚も、揚げることでコクが出る。

鶏肉の姿揚げ(海老煎餅添え)
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山椒の粉入りの塩をつけていただく。
香ばしい皮とジューシーなお肉。
海老煎餅のパリパリした歯触りが楽しい。

でも、S氏によると、
「留家厨房のほうが美味かった」
とのこと。
留家厨房は、香港でぜひ行きたいと思っていたレストラン。
今回はなんだかんだと振り回されて、ついに行く機会がなくて残念だった。
今度香港に行ったら絶対行くぞ!

野菜もの二品。
芥蘭菜の炒めもの/エンドウ豆の穂先のスープ仕立て
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観念芸術家のW氏は、
「これが美味いんじゃー!」
とばかりに、芥蘭菜にも蝦味噌をドバドバつけてムシャムシャ食べていた。
さらには白ご飯にまでかけて、米粒をかっこむ。

蝦醤。
香港版、飯の友。
次に行ったらぜひおみやげで買ってこよう。

菠蘿咕嚕肉(パイナップル入り酢豚):$80
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北京で酢豚と言うと、何も野菜が入っていなくて豚肉のみ。
それと比べると、これはだいぶん日本版の酢豚に近い。
甘酢のたれがしっかりお肉にまわっているが、
香ばしさは損なわれていなくていい仕上がりだ。

にぎやかに囲んだ香港最後の食卓。
ご高齢のW氏のお父上に酢豚を取り分け、
同席した香港芸術文件庫のスタッフとグルメな芸術家たちについての話をし、
小朋友とふざけ合ったりしながら、
思いがけない人々との楽しい時は過ぎていった。


(香港マカオ食い倒れ紀行はこれで終わりです。)


■お店情報
香港大学校友会
Room 101, 1F, Yip Fung Bldg., 2 Daguilar St, Central, HK
2522-7968    
お店のホームページ → http://www.hkuaa.org.hk/facilities_lounge.asp(英語)


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色も戒も吹き飛ぶ潮州料理
【データ】とき:11月23日/ところ:香港(上環)・金興飯店/ねだん:?(おごりでした)

(【船屋葡國餐廳A Lorcha】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之四)からの続きです。)

マカオには半日しか滞在しなかった。

ポルトガル料理に舌鼓を打った後は、
マカオ芸術博物館に知り合いの学芸員を訪ね、
彼の案内で館内の現代アート展と19世紀のマカオ風景画展を見た。

疾風怒濤の駆け足観光をした他は、
ぱーっとカジノで散財、いや、ぼろ儲け計画も断念して、
夜8時すぎには香港に戻ってきた。

観光もそこそこに香港へと戻ってきたのには理由があった。
大陸中国では観られないノーカット公開版の『色,戒』を観るためだ。

(この後長々とフェリー移動の話が続くので、
 とっとと料理を見せろ!という方はダダーッと下にスクロールして
 *****の下からお読みください。)

この日の上映最終回は夜9時35分。
翌日北京に戻る予定の私たちには、この回しかチャンスはない。
(早起きが苦手な弟氏の選択肢には、翌日午前の回は入っていなかったようだ。)
この映画がこの日の移動のネックになった。

実は、マカオに向かうフェリーのチケットを買う時に、
私たちはちょっとしたミスを犯していた。
往復でチケットを買ったのはいいが、買ったのは深夜1時の便だったのだ。

例によって細かく予定を立てず成り行きで行動する大陸中国人は、
「マカオでも『色,戒』やってるんじゃないか?」
「おお、きっとやってるよ。じゃあ観てから帰ってくればいいな。」
「なら出来るだけ遅い時間がいい。」
という展開になったのである。

ところが、いざマカオに行って聞いてみると、『色,戒』は上映されていなかった。
さあ、大変だ。
どうあっても夜9時前には香港に戻らなければならなくなった私たちは、
最後まで未練のあったカジノ計画も断念して、
6時過ぎにはフェリーのターミナルに向かった。

「別に買った便に乗らなくてもいいですよ。換えられますよ。」
という窓口の係員の説明を鵜呑みにした私たちは、
すぐに乗船できるものと気軽に考えていたのだが、
結果的にターミナルで1時間半をむなしく過ごすことになる。

実は、「別の便に換えられる」には
「席の空きがあれば」という条件がついていたのだ。
よくよく考えれば当たり前の話なのだが、
(いや、よくよく考えなくても分かるよな、普通・・・)
脳天気な私たちは全く疑問も抱かずにいたのであった。

フェリー乗り場でチケットを購入する時には、基本的に1時間後の便を買う。
イミグレーションでの手続きに要する時間を考えてのことだろう。
しかし、思ったより早めに手続きが済めば、
出来るだけ早い便に乗りたいと思うのは人情だ。
そうしたニーズに応えてか、
自分が買った便でなくても席の空きさえあれば乗船できるようになっている。
するともともと買っていた便にはその分だけ空席ができることになり、
この空席をねらって、また次の「少しでも早い便に乗りたい人」が並ぶことになる。

しかし、お気づきの方もいらっしゃると思うが、
その便にいったいいくつの空席が出来るかは出発時間になってみないと分からない。
20席あるかもしれないし、1席しかないかもしれない。
仮に20席だったとすると、
21番目に並んでいた人は無駄に並んだことになり、
今度は別の便の列に並び直さないといけない。

事実、各便の空席が埋まるやいなやその列が崩れ、
わらわらと人が次の便の列へと移動していく。
その光景が便の出発ごとに繰り返されるのである。

このしくみを知らなかった私たちは、当然ながら最初の便を棒に振った。
むなしくロビーを移動して、まずは次の便の空席待ちの列に並ぶ。
フェリーは15分ごとに出発する。
出発時間の迫った便には当然ながら長蛇の列が出来るし、
少し先の便に並ぶ人はまばらだ。
並んでも座れるかどうか分からない直近の便に賭けてドキドキしながら待つよりも、
少し余裕を見て先の便に並び、列の前のほうを確保すればいいではないか、
と思う向きもあるかもしれない。
しかし、あまり先の便になると、
どこの乗り場から出発するのかが分からないから厄介だ。

ピンチである。
自分の買った便よりちょっと早い便で帰りたいという人ならば、
「だめなら切符通りの便でいいや」となるが、
私たちがチケットを買ったのは深夜1時の便だ。
ターミナルでむなしく夜を過ごすのも気が進まないが、
それより何より、それでは楽しみにしていた映画に間に合わない!

それでも私たちはラッキーだった。
3人分かれて次の便、次の次の便の行列に分かれて並びつつ、
さらに先の便の出発ゲートを探していたら、
運良く1時間後の空席待ちの一番最初に並ぶことが出来たのである。

私たちはここに賭けることにした。
カジノには行かなかったが、とんだ博打である。

そして1時間後、空席待ちの賭けに無事勝って、
私たちはようやく船上の人となったのであった。

教訓。
香港からマカオへ往復する旅行客は、きちんと予定を立てて帰りの便を買いましょう。
もしくは、マカオを出る時に確実に空席のある便を買いましょう。
ゆめゆめ私たちの二の舞になりませんように。 
ならないか、普通・・・

*****

『色,戒』は素晴らしかった。
2時間半以上もある上映時間の長さをつゆほども感じさせなかった。

しかし、とても「傷感(shang1gan3)=もの悲しい」だった。
中国に暮らす日本人にはなおのこと。
日本人と席を並べて銀幕を見つめた中国人にはなおのこと。

「このままじゃ気持ちが沈んで眠れないな。」
「どっかでパーッと飲んで気分を変えないと。」

時はすでに12時をまわっている。
改めてレストランで食事という時間ではない。

「じゃあ、ホテルの近くのあの食堂にしよう。」
「ああ、あそこの料理はなかなかいけるからな。貝の豆チー炒めが美味いよ。」

こうして、映画の余韻に浸りつつ、またその余韻を振り払うべく、
私たちは潮州料理の街角食堂、金興飯店へとやって来たのであった。

*****

割とあっさりした味付けの潮州料理は
香港の人たちにもとても愛されているそうで、
香港には潮州料理を出すレストランがかなりある。
でも高級店かベタなローカル食堂かで両極端。
宿泊先のある上環界隈にはそのベタでローカルなほうの食堂がたくさんある。

ここ金興飯店もまさにそのベタベタ・ローカル系。
廉価で親しみやすい町の食堂だ。

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別行動だった写真画廊経営者のZ氏と合流した我々は総勢4名。
会員制レストランもいいけれど、やっぱりこんな庶民的なお店がほっとする。
お風呂の腰掛けイスみたいなスツールに腰掛け、
年季の入った折りたたみテーブルで、まずはビール。

くーっ!
生き返るねえ。

では、何を食べましょうかねえ。

S氏が立ち上がって厨房にいるおじちゃんにあれこれ注文。

鹵水鵝(ガチョウのタレ煮)
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代表的な潮州料理。
鹵水(ローソイ)と呼ばれる醤油ベースのつけだれにガチョウ肉を漬けてある。
日本語では「タレ煮」と呼ばれるように、煮染めてからつけ置きするのだろう。
八角などの香辛料が利いたつけだれの味がガチョウにしみ込み、いい味だ。

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ガチョウの他にも、卵、豆腐などが定番。

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(これは前日にお持ち帰りしたもの)

バイ貝のボイル
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「海螺(hai3luo2)」と呼んでいたけど、
改めて調べてみたらホラ貝でもサザエでもない。
たぶん、バイ貝(ツブ貝)なのでは?

お店の外の大鍋でゆでてくれる。

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もうすでに味がついているのでそのまま食べてもいいし、
別の炒めものの汁をつけたりしてもまた雰囲気が変わっていい。

韮菜猪紅(豆腐状に固めた豚の血とニラのスープ煮)
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これ最高。
猪紅は、中国語だと「血豆腐(xue3dou4fu)」。
(「血」の発音は、本来は「xue4」で四声のはずだが、なぜかみんな三声で読む。)
箸でつまむとぶるるるんと震え、かじると歯先がぶりんとした張力を感じる。
ゼラチン質なのに、かじりごたえがあるのだ。
これにスープがよく染みていて実に美味。

この血豆腐の下に、ニラが隠れている。
香港あたりのニラは北京や日本で食べるニラよりも大ぶりでしゃんとしていて、
シャキッとした歯ごたえがある。

豆芽韮菜花(もやしとニラの花の炒めもの)
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花と言っても花びらがほころぶ前の固くしまった蕾だ。
北京ではお目にかからないが、
先日行った雲南料理レストランではこの蕾を漬け物にしたものを炒めものに使っていた。
ニラがしっかりした食感なので、もやしのシャキシャキに負けていない。

[虫聖]子炒豆[豆支](オオスダレ貝?の豆チー炒め)
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[虫聖]子(cheng1zi)は、辞書ではアゲマキガイ(マテ貝)だけど、
どう見ても違うよな・・・
たぶんこのオオスダレガイだと思うけど、どうだろう?

やや横長のアサリみたいなしっかりした貝。
中華の炎が演出する、豆[豆支]の旨味と貝の旨味の競演。
中華料理、万歳。

煎蠔餅(牡蠣入りのふっくらお好み焼き)
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台湾ではオアチェン(蚵仔煎)と呼ばれる、小振りの牡蠣入りのふっくらお好み焼き。
卵焼きとかオムレツと訳されることも多いようだが、
小麦粉が入っているようなので、お好み焼きが正確だろう。

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魚醤をつけて食す。
出てきた時にはあまりのボリューム感にひるんだが、
あちこちから箸が伸びて気づけば完食。

白菜の甘酢漬け
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箸休め。
漬け物ですら海鮮の旨味と甘みが入るところが、香港っぽい?
「しょっぱいだけ!」の直球でガンガン押してくる北京の漬け物とは一線を画す。

上環の潮州料理食堂の夜は更けていく。
折りたたみテーブルに並んだ皿が空になり、
隣のテーブルにはビールの空き瓶が6本並んだ。
気づけば、私たちの他に客の姿はなく、
ランニング姿の枯れ木のように痩せたおじさんとコロコロと太って血色のいいおばさんが、
他のテーブルの片付けを始めている。

映画の後のもの悲しい気分も去った。
「ちょうどいい酔い加減だ!さあ、帰って寝るぞ!」
弟氏の一言で、香港最後の夜の宴はお開きとなった。


(【香港大学校友会】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之六)に続きます。)


■お店情報
金興飯店
西環香港西營盤皇后大道西398-400號地舖


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当てずっぽうで葡国菜
【データ】とき:11月23日/ところ:マカオ・船屋葡國餐廳A Lorcha/ねだん:500香港ドルちょっと(マカオの通貨はパタカだけど、香港ドルで払いました。)

(【中国会】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之三)からの続きです。)

個展の開幕式から一夜明け、
すっかりリラックスした一行はこの日マカオに出かけることにした。

香港からマカオへはフェリーで1時間。
画家兄弟は仲良くフェリーの座席シートに落書きなどしながら、気楽に過ごしている。

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(左:兄作品/右:弟作品)

私はと言えば、完成した作品の横でキンキンに冷えた船内冷房に凍えていた。
さらに船体が結構揺れて、軽く船酔い。

後で知ったのだが、香港-マカオ間のフェリーには大型船と小型船があって、
大型の船体だと波の影響を受けて揺れやすい。
船酔いが心配な人は、小型の船体を選んで乗るといいのだそうだ。
(実際、帰りは小型船でまったく問題なかった。)

前日バタバタしてSさんにマカオのおいしいレストランを聞きそびれたことに気づいた私は、
船内からSさんに電話してお店情報を入手。
おまけに予約までしていただいて、おんぶにだっこ。
Sさん、本当にありがとうございました。

教えていただいたレストランは、船屋葡國餐廳。

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ポルトガル語の店名はA Lorcha(ア・ロルシャ)だ。

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ここはマカオ人とポルトガル人ハーフのご主人が経営する、
ポルトガル・マカオ料理のレストランである。

が、
「船屋っていうレストランが美味しいですよ。」
とSさんから教えてもらった時は、
なんとなく海鮮割烹料理屋を想像してしまった。
だって、船屋(ふなや)だもん。

「このレストランまで行ってください。」
マカオのフェリーでタクシーの運転手さんに店名を告げると、
「ほいきた!」
と(は言わなかったが)直行してくれた。
タクシー運ちゃんならまず知らぬ人のない有名店なのだと言う。

店内は席待ちで行列が出来るほどの混雑。
予約の時間からちょっと遅刻してしまった私たちは、
ほんの少しだけ待たされ、それでも無事に席を用意してもらうことができた。

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席は無事確保できたものの、オーダーする段になってはたと困った。
私としたことが、ポルトガル料理の予習をするのを忘れてしまったのだ。

一体何を頼んだらいいか皆目検討がつかない私たちは、
とりあえず一人一品ずつ気になる料理をオーダーすることにした。

( )内は後から調べてみたポルトガル語の料理名。
たぶん合っている・・・と、思う。

ただ、写真を撮る時にモード設定を間違ってしまい、
なんだかのっぺりした写りになってしまった。
あんまり美味しそうに見えないけど、
味は抜群だったのでどうか脳内補完して見てください。

海鮮リゾット(Arroz de Marisco)
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「やっぱり海鮮だろ?」
と弟氏がオーダー。
大ぶりの蟹、ムール貝、蝦がふんだんに入った薄いトマトベースのリゾット。

これ、かなり美味。
北京で美味しいイタリアン・リゾットに出会えない私にとっても、
涙もののリゾットだった。

「海鮮飯」っていう広東語名が泣かせるが。

干し鱈とタラのグラタン(Bacalhau com Natas)
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「なんだか分からんけど行ってみよう!」
とカジノでもないのに一発勝負の賭けに出たS氏のオーダー。

後で調べてみたら、思いっきり代表的なポルトガル料理だった。
クリームソースのグラタンなんて、久しぶりに食べた。
ちょっと塩気の利いた干し鱈とほくほくポテト、そして甘みの出たオニオン。
それにとろーりチーズがからむ。
お焦げの香ばしさもまたいい。

ただし、チリチリに熱いので火傷に注意。

豚肉とアサリのアレンテージョ風(Carne de Porco a Alentejana)
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「豚肉とアサリの料理があったはず!きっとこれ!」
と山を張って私がオーダー。
でも私が思っていたのとは違っていて、山はハズレ。
ただしお味はアタリ。
ニンニクと白ワイン、オリーブオイルに豚肉とアサリの出汁がとけ込んでいる。
添えられてくるイチョウ型のポテトにソースをからめて食べるとまた美味。

これも後で知ったが、ものすごく有名なポルトガル料理だった。

実は、すっかり食べ終わる頃になってまわりのテーブルを見回し、
「ああ、タコのマリネ!」
「蛤のワイン蒸し!」
「あのシチューみたいなのも美味しそう!」
なんて、心に後悔の嵐が吹き荒れていたのだが、
どうやらそんなにしぼむことはなかったようだ。

これにサラダと白ワインを1本プラス。

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なんとサラダも土鍋入り!このへんがマカオ風?

画家仲間の間でも食道楽で知られる弟氏が、
「うん、この店は美味い!」
とかなりの高評価を出し、
私がもらってきて渡したお店のネームカードを大事そうにバッグにしまった。

香港に帰ってからも、
「マカオのポルトガル料理がよかった」
と人に会う度に繰り返しているのを見るにつけ、
別に自分が見つけた訳でもないのに、
なんだか鼻が高いような思いのする私だった。


【おまけの澳門疾風観光録】

駆け足ながら、一応観光も。

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大三巴牌坊(セントポール大聖堂)

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保衛大砲台的老狗在崗上睡覚

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大砲台(モンテの砦)

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S氏命名、「巨大麦の穂」。
スタンレー・ホーの新カジノ「グランドリスボア」

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議事亭前地(セナド広場)行きそびれた~


(【金興飯店】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之五)に続きます。)


■お店情報
船屋葡國餐廳
澳門河邊新街289號地下
289 Rua do Almirante Sergio
+853 2831 3193
媽閣廟の近くです。


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会員制レストラン「チャイナクラブ」潜入記
【データ】とき:11月22日/ところ:香港(中環)・中国会(China Club)/ねだん:?(おごりでした)

(【紫荊海鮮酒家】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之二)からの続きです。)

yukidarumaさんとの上海蟹ランチを終え、
ユニクロやら無印良品やら海港城やらをうろついて買い出しをすませ、
(狂ったように和ものの酒のアテを買いまくってしまった。バカ・・・)
「香港来たからには乗っとかないと」
とスターフェリーに乗って香港島に戻る。

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中環にある画廊では、個展の開幕式の準備がすっかり整っていた。

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サンドイッチや春巻きをつまみ、赤ワインを飲みながら歓談。
北京から来た美術雑誌の編集者、画廊経営者とも顔を合わせる。
前日ともに食卓を囲んだW氏、I女史の姿も見える。

私も香港在住のSさんにお声がけした。
ライター仕事でいつもお世話になっている編集者さんだ。
ほぼ一年ぶりの再会。

あれやこれやと積もる話をするうちに、時はあっという間に過ぎる。
赤ワインのグラスが二つ空になり、トイレにも一度立った頃、
「さて夕食でも・・・」
という話になった。

余談だが、香港でオフィスビルのトイレに入るには鍵が必要だ。

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ビルテナントから鍵をもらわないと、トイレに入れないしくみになっているのだ。

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盗難予防のため?
今回初めて知った、香港の掟。

会食の顔ぶれは、画廊のスタッフ3人、S氏、弟氏、W氏、I女史、Sさん、そして私。
さらに、yukidarumaさんにも声をかけた。

中国人の会食は参加メンバーのくくりがとてもおおまかだ。
その場の成り行きで同席することになった人がいても、
そんなに目くじらを立てられたりしない。

なんだか分からないけどくっついてきた日本人だって、
その日本人が誘った知り合いだって、
たいていの場合はウェルカムだ。

だから食卓を囲んでみると、
あら、見知らぬ顔がだいぶまじってる・・・てな具合になることも多い。
でもだからこそ、こうして人間関係は広がっていく。

ところで、この日「そろそろ夕食でも・・・」と連れて行かれた先は、
とても特別な場所だった。

「どこで食べるの?」
「中国会。」
という会話に弾かれたようになったSさんの様子からも、
その特別さがうかがえた。

「中国会に行くんですか?」
「うん、そう。」

聞き返すSさんに対して、S氏はいたって平静な口調で答える。
私もSさんが何故瞳を輝かせているのか分からない。

そんな私に、Sさんが説明してくれた。
「中国会は、上海灘(SHANGHAI TANG)のオーナーがやっている会員制のレストランで、
 滅多なことでは入れないんですよ。
 会員枠が決まっていて、誰か退会しないと入会できないんです。」
香港在住10年以上のSさんも、入るのはこれが二度目だと言う。

私の方は至ってのんきなものだったのだが、この説明を聞いて俄に興奮する。
現金なものだ。

旧中国銀行ビルの13階から15階に作られた中国会(China Club)は、
中環の摩天楼のまっただ中にある。
拍子抜けするくらい狭い入り口からエレベーターで昇っていくと、
そこにはオールド上海の世界が広がっていた。

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内装、インテリア、調度品、ファブリック、食器に至るまで
すべて上海灘(SHANGHAI TANG)のオーナー、ディビッド・タンの趣味で統一され、
階段の壁には現代アートのコレクションが飾られている。
そこにはI女史のインスタレーション作品の写真もあった。
撮影はW氏の手になると言う。

アート作品を収集する香港の有名ブランドオーナーの店で、
作品を収集されたアーティストたちと囲む食卓。
またもや不思議な展開になってきた。

この中国会で食べた料理は・・・・

と紹介して行きたいところだが、何しろ店内が暗かったし、
会員制レストランで写真を撮るのはやはり憚られたので、
残念ながら料理の写真はない。

詳細はこちらをご覧いただくということで、お茶を濁すしかない。

▼All Aboutの関連記事
会員制なだけに、一度は入ってみたい!? 香港の会員制「チャイナクラブ」

お料理はいたってシンプルな中華料理だった。

ざっと食べたものを列記すると、
・ウオスン(セルタス)と干しエビの和えもの
・揚げたスズキと野菜のとろみあんかけ
・もやしと豚肉の炒めもの
・魚香茄子
・北京ダック
・ダック肉入りのじっくり煮込みスープ
・エンドウ豆の穂先の蟹あんかけ
・鶏肉のスパイシー唐揚げ
・骨付き蒸し鶏のあんかけ
・蘭州拉麺
・マンゴープリン
・楊枝甘露
・沙淇瑪(水飴がしみしみの中華風おこし)らしきお菓子。

大絶賛するほどとびっきり美味しいというほどではないが、
どれもとても上品に仕上げてあって美味だった。

もやしと豚肉の炒めものと、揚げたスズキのあんかけが好みの味付け。
そして北京ダックがパリパリでとても素敵だった。
(北京から行ったのにわざわざダックっていうのも何だけど。
 でも香港で食べる北京ダックのほうが、パリパリと香ばしく焼けているように思う。)

デザートは今ひとつ。

蘭州拉麺は大陸の男たちに大好評。
お代わりの声がテーブルのあちこちから飛んだ。
どばどば黒酢を入れて食べているのが北方中国らしくて微笑ましい。

残念ながら、麺打ちパフォーマンスは見なかった。
そんなパフォーマンスがあるなんて知らなかったのだ。

最後にフォーチュン・クッキーが出されて、中国会の宴は終了。
(ちなみに大陸中国のレストランで出されたことはない。)
私のクッキーに入っていたのはこんなおみくじだった。

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「不妨到外地遊玩,会令自己的心情開朗。」
(気晴らしに、どこかよそに遊びに行ってみては?)

まさに!
未来を先取りしちゃったね。
気分、晴れ晴れ。

さて、料理の写真は撮れなかったけれど、
15階にあるテラスからの夜景は写真に収めることができたので、
それを何枚かアップすることにしよう。

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対岸から眺める夜景もいいが、
こうして摩天楼のまっただ中から見る夜景もまた趣き深い。

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「ひゃー、中国銀行ビルがこんなに近くにあるーっ!」
yukidarumaさんが歓声を上げた。
いつもは土瓜湾の稽古場から遠くに望む中国銀行ビルが
今は手に届くほどの至近距離にあるから、
と彼女は説明した。
北京で演劇を学び、香港でお芝居を続ける彼女。
そのバイタリティー、行動力、情熱に、私はいつも頭が下がる思いだ。

「ここからも、私の稽古場見えたりしないかな。」
そうつぶやいてシャッターを切る彼女に、そっとエールを送った。

その中国銀行ビルの上に、月が輝いていた。

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(【船屋葡國餐廳A Lorcha】香港マカオ食い倒れ紀行2007(之四)に続きます。)


■お店情報
チャイナクラブ(中国会)
中環銀行街旧中国銀行大廈13階から15階
2521-8888
(会員制。会員の方と一緒に入ってください。)


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